アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はコロラド州を紹介します。
コロラド州について
州都:デンバー
地域:西部(中西部と区分けする場合もある)
最大都市:デンバー
人口:5,773,714人(2020年)
愛称:The Centennial State
コロラド州の地理
コロラド州はアメリカ合衆国の西部の入口と言われる。州の名前はコロラド川から来ており、スペイン語で「赤身を帯びた」という意味。上流から赤い土壌を運んできたことに由来する。
コロラド州は西をユタ州、南西をアリゾナ州、南をニューメキシコ州と接し、州の境が定規で綺麗に引かれたたような、直線の十字を描いている。この十字に接する4つの州は「フォー・コーナーズ」と呼ばれ、合衆国国内で唯一1点が4つの州に接している地点となっている。この地点は綺麗な公園になっているので、モニュメントバレーなど観光の際はぜひついでに訪れたいスポットでもある。
また、地図を見ると分かる通り、州境はすべて緯度と軽度が使われた直線である。
コロラド州の気候
高山や平原、そして一部には砂漠などがあり、さまざまな地理的環境に恵まれているゆえ、州全体の気候を一言でまとめることは難しい。
デンバーの標高は1マイルと高く、また気候は高山特有の日中と夜間の寒暖の差が激しく、1日のうちでも天候が変わりやすい特徴がある。
東部の平原部は湿度が低く、年間降水量は少なく春の降水が多い、夏は暑く冬は寒い。西部の平原では冬に降水量が多く、夏は乾燥している。山岳部では高度があるため夏場は冷涼であるが、西向きの斜面の地域では夏場は高温となる。
東部は北アメリカで最も大きな雹(ひょう)が降る地域としても有名で、平原部では竜巻が通ることもある。冬の間に積もった雪が春に溶け出し、川に流れ、周辺の州から南部までの大事な水源となっている。
コロラド州の人口構成
コロラド州の人口内訳は白人が約70%、ヒスパニックが約20%、その他が約10%。
南部や州都のデンバーには元々メキシコからの移民の子孫も多く、アメリカの中でも7位と、比較的ヒスパニック系の人々が多く住む州である。
コロラド州の州都
コロラド州の州都はデンバー。ロッキー山脈の麓に位置し、シカゴとサンフランシスコの中間と言われ、19世紀中頃のゴールドラッシュで西部が湧く頃、高山の街として発展した。
レッドロック円形劇場、美術館・博物館、植物園、動物園、州議会議事堂など見逃せないスポットも多数ある。
コロラド州の名所あれこれ
州内にはロッキー山脈、メサ・ヴェルデ、グレートサンドデューンズ、ブラックキャニオンと4つもの国立公園がある。
その他にもエメラルド湖、神々の楽園など、信じられないような息を呑む景色が至る所にあるのが魅力。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はコロラド州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。