アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はミシガン州を紹介します。
ミシガン州について
州都:ランシング
地域:中西部
最大都市:デトロイト
人口:10,077,331人(2020年)
愛称:The Great Lakes State
ミシガン州の地理
ミシガン州の形は複雑で、主にアッパー半島とロウアー半島の二つから成る。アッパー半島はウィスコンシン州と繋がっており、ロウアー半島はインディアナ州とオハイオ州と陸続きである。
五大湖のうち4つのエリー湖、ヒューロン湖、ミシガン湖、スペリオル湖と接しているため、世界一長い淡水の湖岸線を持つ。
ミシガン州の気候
ミシガンの気候は一概に大陸性で、夏は暖かく短い。また冬は非常に寒く長い。一年を通して降水量は多めで、冬の降雪量も多い。
デトロイト近郊では夏場は晴れ間が多いが、冬の間は雲が多い日が続き、年の6割は曇り空と言われる。
ミシガン州の人口構成
約80%が白人、約14%が黒人、約2%がアジア人、約2%が混血となっている。中西部特有で、ヒスパニックを含まない白人の比率がとても高い。
白人の内訳はドイツ系、アイルランド系、イギリス系、ポーランド系、フランス系が多くを占める。
20世紀にデトロイトで工業が栄えた際に南部で奴隷として扱われていた黒人が工場の労働者として大移動し、定住した経緯もある。当時、黒人労働者は白人の居住地と異なる区域(スラム)に強制的に住まわされていた。
ミシガン州の州都
州都ランシングの見どころは集会議事堂、サイエンスセンター、オールズモービル博物館やミシガン歴史博物館などが有名。
リバートレイルではカヤックやサイクリングが楽しめ、ポッターパーク動物園(ミシガン大学構内)や旧市街の街並みも一見の価値あり。
ミシガン州の名所あれこれ
デトロイトはアメリカで初めて自動車産業が始まった都市として有名。19世紀は元々馬車などを作っていたが20世紀に入り自動車産業が興る。フォード、クライスラー、GMはビッグスリーと呼ばれ、全米1番の工業都市に成長した。
2013年にデトロイトは破綻するも現在では回復傾向にあり、再び活気が戻っている。ヘンリー・フォード博物館、モータウンミュージックの博物館は外せない観光名所。
五大湖沿いの数々の灯台、ミシガン湖沿いのスリーピング・ベアーの風景、ヒューロン湖に浮かぶマキノー島、アナーバーの由緒のあるミシガン大学、カジノや水族館、動物園、植物園などが1ヶ所に集まったベル・アイルなども、ミシガンに行く際にはぜひ訪れたい。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はミシガン州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。