アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はワシントン州を紹介します。
「ワシントン州」とアメリカ合衆国の首都「ワシントンD.C.」は名前が似ていますが別物です。このページで紹介するのは50州のひとつの「ワシントン州」です。
ワシントン州について
州都:オリンピア
地域:西部
最大都市:シアトル
人口:7,705,281人(2020年)
愛称:The Evergreen State
ワシントン州の地理
ワシントン州はアメリカの西海岸最北部に位置し、西は太平洋に面し、北はカナダのブリティッシュコロンビア、南はオレゴン、東はモンタナ州に接している。
州の中央にはカスケード山脈が南北に走るため山脈の西側・左側で気候・植生が大きく異なる。同山脈に属する活火山セントへレンズ山、レーニア山は有名。
名前は合衆国建国の父、ジョージ・ワシントンにちなんだもの。
ワシントン州の気候
ワシントン州の気候は変化に富んでいる。オリンピック半島の森林は世界一降水量が多く米国で唯一の温帯雨林である。
カスケード山脈より西側は温暖で降水量が多く、一年を通して穏やか。東側は乾燥しており、夏は暑く冬は寒く降雪量が多い。
ワシントン州の人口構成
白人は約64%、ヒスパニック約14%、アジア人約9%、混血約7%、黒人約4%。黒人は全米でも少なく、アジア人が多い州である。
日本人はアジア人全体の0.5%だが、シアトルには全米一の日系企業があり、カリフォルニア、ハワイ、ニューヨークに続き4番目に日本人の数が多い州で、駐在員も多く住む場所である。
白人の内訳はドイツ、イギリス、アイルランド、ノルウェー、フランスなどにルーツを持つ人たちとなっている。
ワシントン州の州都オリンピア
オリンピアはシアトルの南西約100キロにあり、人口は5万人弱。集会議事堂はローマやギリシャ風のドーム型の建物。無料ツアーも行われている。
ハンズ・オン・チルドレンズ・ミュージアムやカジノ、州立公園、オリンピック航空博物館など観光スポットも多数。
ワシントン州の名所あれこれ
シアトルはスターバックスコーヒーの発祥の地、アマゾン、マイクロソフト、コストコ、ニンテンドー(アメリカ)、Tモバイルの本社があることでも有名。IT企業が多く、シリコンフォレストとも呼ばれる。
リベラルな気風が強く、テクノロジー、バイオ、医療など先端技術を扱う企業が多い。また一方で農業、林業、漁業などの古くからの産業も発達している。
レーニア山国立公園、オリンピック国立公園、マウント・ベーカー国立森林では雄大な自然を堪能でき、スペースニードル、シアトル航空博物館、ボーイング社の工場見学、シアトル美術館ではたっぷりとテクノロジーに触れることができる。
コーヒーの他にもワインやクラフトビールが楽しめるスポットも多数。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はワシントン州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。