アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はユタ州を紹介します。
ユタ州について
州都:ソルトレイクシティ
地域:西部
最大都市:ソルトレイクシティ
人口:3,271,616人(2020年)
愛称:Beehive State
ユタ州の地理
ユタ州はアリゾナ、コロラド、ニューメキシコ州と共に「フォー・コーナーズ」の一つの州である。北はアイダホ、ワイオミング州、東はコロラド州、ニューメキシコ州、南はアリゾナ州とネバダ州に面している。
ロッキー山脈、ワサッチ山脈、ユインタ山地、コロラド高原、砂漠、砂岩、森林などバラエティに富んだ自然環境が魅力的。北部は美しい森林と山々がそびえ、中部は高原、山、砂漠が広がり、南部は鮮やかな赤い色をした岩岩と峡谷に囲まれている。
ユタ州の気候
標高4100メートル以上を誇るキングス峰など、ユインタ山地の標高の高い地域や、州の東側のワサッチ山脈の峰などは気温や降水量型の地域と大きく異なるが、ユタ州の大半は夏は非常に暑く乾燥し、冬は寒く山沿いでは降雪量も多い。
ワサッチの雪質はスキーに適しており、ウィンターリゾート業が盛ん。
ユタ州の人口構成
約80%が白人、約13%がヒスパニック、約2%がアジア人、約1%がネイティブ・アメリカンとなっている。
モルモン教の人口が全体の約60%を占め、キリスト教約25%、無宗教が約16%と言われる。全米の中でも治安が良く、それは敬虔で穏やかな人が多いからと言われる。
ユタ州の州都ソルトレイクシティ
ソルトレイクシティはユタ州の首都であり最大の都市であり、州の80%以上の人口がこの地域に集中している。
また、ソルトレイクはモルモン教の拠点としても有名。19世紀中頃に元々イリノイ州やミズーリ州に拠点を置いていたが、衝突の末この地に落ち着いた。ゴールドラッシュ時にはこの地が中継点となり、活発な交易と共に発展した。
2002年の冬季オリンピックが開かれたことでも注目を浴びたが、この地域は冬場は素晴らしいスキーリゾートとなり、世界中から観光客が訪れる。
ユタ州の名所あれこれ
ユタ州には5つの国立公園がある。渓谷のあるザイオン、馬に乗って巡れるコースもあるブライス・キャニオン、アーチーズ、キャニオン・ランズ、キャピトル・リーフ国立公園は誰もがどこかで見たことがある侵食の繰り返しでできた奇石や岩の柱、砂漠が織りなす感動の風景が広がる。
塩分濃度が非常に高いことで有名なグレートソルト湖、アンテロープ・アイランド州立公園、キャンプ、ハイキング、サイクリングも楽しめるローガン・キャニオン、ディクシー国立森林公園、ジュラ紀の恐竜の化石が最も集中しているスポットと言われるジュラシック国定公園、コーラルピンク・サンド・デューンズ砂丘州立公園、シーダー・ブレイクス国定公園など、アメリカの宝がぎっしりと詰まっている。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はユタ州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。