アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はメイン州を紹介します。
メイン州について
州都:オーガスタ
地域:東部
最大都市:ポートランド
人口:1,362,359人(2020年)
愛称:The Pine Tree State
メイン州の地理
メイン州はアメリカ合衆国で最も北東の端に位置している。東端の街はリューベック。最東端の海岸線はウェストコッディヘッド。メイン州の湖、海岸、島々は氷河時代に作り出された地形と言われている。
ニューイングランド最大の州。(ニューイングランドは、アメリカ北東部の6州の総称)
アメリカの東海岸は州の区分けが細かいが、メイン州は東海岸の州としては非常に広大。
全体の90%以上が森林で、人口密度が低い。東と南は大西洋に接し、北東部はカナダのニューブランズウィック州に、そして北西部はカナダのケベック州に、南西部は米国のニューハンプシャー州に面している。
ケベック州との境のエリアにはアパラチア山脈が通っており、山脈の麓に沿って河川や湖が豊富に存在する。中でもムースヘッドレイクはメイン州最大の湖。その他チェンバーレイン湖、チェサンクック湖、フラッグスタッフ湖などがある。
メイン州の気候
湿潤大陸性気候に属すメイン州は、夏は湿度が高めだが暑くはならない。そして冬は寒く厳しい。北部では特に雪が多くなる。
夏は過ごしやすい気候のため、避暑地として訪れる人で賑わい、秋は美しい紅葉、冬は絶好のスキーリゾートして人々を魅了し、年間約550万人が訪れる。
夏場は30度を超えることは非常に稀で、冬の平均気温は0度からマイナス20度の間である。
メイン州の人口構成
メイン州はアメリカ50州の中で最も白人の割合が多く、Most white stateと呼ばれている。全体の約95%が白人、約1%が黒人、アジア人は約1%である。
白人の中で最も多いのがフランス系だが、これはアメリカとカナダのフランス植民の歴史が深く関与している。州内の約5%の家庭がフランス語を話すとのデータもある。
メイン州の州都オーガスタ
州都オーガスタにはメイン州立博物館、ホロコースト人権センター、オールド・フォート博物館、パインツリー州立植物園、キャピトル・パークなどがある。州会議事堂も素晴らしい建物で観光名所となっている。
メイン州の名所あれこれ
メイン州は海に面しているため、海産物が非常に美味しいことでも知られる。高級な魚介類が豊富で、腕のいいシェフが多数この地に集まっている。
在米日本人の密かなブームがある生ウニの産地でもあり、ロブスターの漁獲量は全米一、質の良いロブスターの産地となっている。さらに、最近は山で松茸も収穫されている様子。
アーカディア国立公園には米国東海岸の中で最も高い場所とされるキャデラック山があるマウントデザートがある。大西洋に面する切り立った岩場が特徴的。
メイン州には合計65もの灯台がある。最大都市のポートランドには有名な灯台が多く、長い間灯台巡りが観光として定着している。ケープ・エリザベスのポートランド・ヘッドライト、バグ・ライト公園(ポートランド防波堤)など、写真撮影にうってつけの絶景スポットが目白押し。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はメイン州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。