アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はロードアイランド州を紹介します。
ロードアイランド州について
1. ロードアイランド州の地理
2. ロードアイランド州の気候
3. ロードアイランド州の人口構成
4. ロードアイランド州の州都プロビデンス
5. ロードアイランド州の名所
ロードアイランド州について
州都:プロビデンス
地域:南部
最大都市:プロビデンス
人口:1,097,379人(2020年)
愛称:The Ocean State
ロードアイランド州の地理
北と東はマサチューセッツ州、南は大西洋、ロングアイランド湾、西はコネチカット州に面している。面積は小さいが、ロングアイランド湾にある30以上の島も含まれ、海岸線、自然に恵まれた州である。
ロードアイランドはアメリカで一番面積が小さい州として有名。(小さいとはいえ、神奈川県と同じくらいの面積)人口密度は50州の中で2番目に高い。(1番はニュージャージー州)
歴史は古く、イギリスから独立した最初の13州の一つである。ちなみに、ロードアイランドの島々については、イタリア人探検家のジョバンニ・ダ・ヴェラッツァーノが1524年に航海した際の記載がある。
アメリカの州としては珍しく、州内全体を公共交通のバス、トロリーの路線が網羅している。ボストンやニューヨークからのアクセスも良いため、別荘や避暑地も多い。過ごしやすい夏はたくさんの観光客で賑わう。
ロードアイランド州の気候
ロードアイランド州は5月から9月までがレジャーやアウトドアに適した季節。
夏は暖かく、海の影響で湿度も高め、雨も多い。一年のうちで一番暑い月は7月だが、平均最高気温が30度を超えることはほぼない。
12月から3月半ばまでは冬となる。冬は長めで降雪量もが多い。特に1月から3月までは非常に寒く、雪が降る確率も高くなる。
ロードアイランドの人口構成
白人約81%、黒人約6%、アジア人約3%となっている。
白人の内訳はイタリア、アイルランド、イギリス、ポルトガル、フランス系の順で多く、アジア人の内訳で1番多いのは中国系であった。
ロードアイランド州の州都プロビデンス
州都プロビデンスには大理石のドームが特徴的な州会議事堂、そして名門ブラウン大学の美しいキャンパスなど、素晴らしい景観が保存されている。他にも美術系の大学として最高峰のロード・アイランド・スクール・オブ・デザインもあり、大学内の美術館も有名な観光スポットとなっている。
プロビデンス川ではゴンドラに乗ることもでき、この川ではウォーターファイアーと言われる水辺に火を灯して美しく照らすイベントが開催される時期がある。
イタリア系が多いこともあり、この街にはリトル・イタリーがある。本格的なイタリアングルメを堪能するのもお忘れなく。
ロードアイランド州の名所あれこれ
ロードアイランドには5つの郡(カウンティ)があり、どのカウンティも魅力が詰まっている。
ニューポート国立歴史地区には豪華絢爛の大邸宅が立ち並び、Gilded Age※に栄えた様子が今でも残されている。ヴァンダービルト家のブレーカーズ、マーブルハウス、エルムスなどはツアーが開催されているので、予約をすれば実際に歴史的建築物の中に入っての見学が可能。まさに「華麗なるギャッツビー」のような世界を感じることができる。
※Gilded Age(ギルディッド・エイジ):1865年の南北戦争後、合衆国の資本主義が急速に発展をとげた時代のこと。金ぴか時代や金メッキ時代と訳される
また、ニューポートの国立アメリカイラスト美術館は豪邸を美術館として利用している。館内にはノーマン・ロックウェルなどの作品が展示されている。周辺はセーリングが非常に盛んなことでも有名。
ブロック島にはモヒガンブラフスという海沿いの崖があり、散歩道はハイキングに人気の名所となっている。大西洋が一望できる崖の上からの眺めを楽しんだ後、ビーチまで降りることもできる。
ロードアイランドの全域ではサイクリングやハイキング、野鳥の観察が楽しめる。水辺ではカヤックやサーフィンを楽しむ人も多い。特にナラガンセット湾には多くのサーファーが集まる。
ヤウグーバレーでは冬場、ウィンタースポーツを楽しむことも可能で、ファミリー向けの施設もある。海沿いの街はどこでもシーフードが美味しく、とれたての新鮮な魚や貝、ロブスターなどを満喫できるのもロードアイランドの大きな魅力。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はロードアイランド州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。