
新しく通話・通信のプランを契約するのであれば、eSIMの利用がおすすめです。eSIMを使用することで、SIMカードを差し替える手間がなくなったり、複数回線を当時に登録して用途によって使い分けたりすることができます。
eSIMに興味はあるものの、「使い方が分からない」「契約できるキャリアや機種が分からない」という人もいるでしょう。本記事では、eSIMの使用方法と提供している通信事業者、主なeSIM対応機種を紹介します。
海外eSIMは、海外で現地回線を一時的に使用することができる便利なサービスです。併せて、海外eSIMの使い方についてもみていきましょう。
目次
eSIMの契約・使い方の流れ
eSIMの使用方法は、それほど難しいものではなく、契約から利用開始まで全てオンライン上で完結できます。
- 1.eSIMを契約する
- 2.プロファイルをインストールする
- 3.回線を切り替える
- 4.発信テストをする
解説する中で、iPhone・Androidでの設定方法についても触れます。
1.eSIMを契約する
現在、大手キャリアから格安SIMまで、日本の通信事業者では、プランを契約する際にSIMカードとeSIMのどちらかを選択できます。契約したい通信事業者が決まったら、公式サイトにアクセスし、希望のプランを選択、画面の指示に従って契約手続きを進めてください。
ただし、端末側がeSIMに対応していない可能性もあるため、事前に自分の所有する機種がeSIMに対応しているかを確認しておきましょう。ここ5,6年以内に販売された比較的新しい端末であれば基本的にeSIMに対応しています。
2.プロファイルをインストールする
クレジットカードなどオンライン上で支払いをしたら、指示に従ってeSIMプロファイルをインストールします。
インストール方法はサービスによって異なりますが、「QRコードを読み込む方法」や「アクティベーションコード(機能を有効化する個別の番号)を入力する方法」が主流です。いずれの場合も、インストール方法は提供側が事前に提示してくれるので、指示に従えば難しいものではありません。
正しくインストールできれば、端末に新しい回線が追加されています。
3.回線を切り替える
端末に新しいeSIMの回線を追加できたら、回線を切り替えます。iPhoneとAndroidで細かな設定方法は異なりますが、設定方法については通信事業者側が提示してくれるため心配はありません。
eSIMの場合、1つの端末に複数のeSIMを登録できます。そのため、これまで使っていた回線を引き続き使う場合は、デュアル回線として新しいeSIMと並行して使い続けることができます。新しい回線のみ使用する場合は、どの回線を使用していたか分からなくなるため、以前使用していたeSIMの回線は、解約の上、削除しておくことをおすすめします。
【補足】iPhoneの場合
SIMの追加方法:「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」をタップ
SIMの回線オン:「設定」→「SIM」にある追加したS回線をタップ→オンにする
【補足】Androidの場合
eSIMの追加方法:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→「SIMを追加する」
eSIMの回線オン:「設定」→「ネットワークとインターネット」→「SIM」→追加したeSIMの回線をオン→「○○(回線名)をONにしますか?」というポップアップの「ONにするを選択」
Androidは、メーカーや機種によって、設定内の名称や追加・使用の流れが異なる可能性があります。
4.発信テストをする
データ通信は、SNSや検索ブラウザを開けば、通信できているか確認できます。しかし、通信に関しては、実際にかけてみないと分からないため、新しいeSIMの回線を登録できたら発信テスト用番号の「111」に電話をかけてみましょう。なお、通話料は無料です。
eSIMに対応している大手キャリア・主な格安SIM
- ・AU
- ・docomo
- ・Softbank
- ・povo2.0(AU回線)
- ・UQモバイル(AU回線)
- ・ahamo(docomo回線)
- ・Y!mobile(Softbank回線)
- ・LINEMO(Softbank回線)
- ・楽天モバイル(AU回線・docomo回線・楽天回線)
- ・HISモバイル(docomo回線・Softbank回線)
- ・NUROモバイル(AU回線・docomo回線・Softbank回線)
- ・イオンモバイル(AU回線・docomo回線)
eSIMに対応している主な機種
【iPhone・iPad】
- ・iPhone XR・iPhoneXS
- ・iPhone 11
- ・iPhone SE(第2世代)
- ・iPhone 12
- ・iPhone 13
- ・iPhone 14
- ・iPhone 15
- ・iPhone 16
- ・iPad (第7世代~)
- ・iPad mini(第5世代~)
- ・iPad Pro 11インチ(第1世代~)
- ・iPad Pro 12.9インチ(第3世代~)
- ・iPad Air(第3世代~)
【Android】
- ・Google Pixel:Pixel 4シリーズ以降の機種
- ・SHARP AQUOS:AQUOS sense6s以降・AQUOS R7以降・AQUOS wishなど
- ・Sony XperiaIVシリーズ以降の機種
- ・Samsung Galaxy:Galaxy Z Fold4・Galaxy Z Flip4・Galaxy A23以降の機種
海外eSIMの契約・使い方の流れ
情報社会の現代では、海外旅行や海外出張、海外留学先でのネット環境は必須です。これまで海外SIMカードや海外Wi-Fiルーターを契約して、現地で利用してきた人は多いでしょう。そのなかで近年人気を集めているサービスが「海外eSIM」です。
海外eSIMを使用する際の流れについても確認しておきましょう。
- 1.自分に合うeSIMを選んで購入する
- 2.プロファイルをインストールする
- 3.現地に着いたら回線を切り替える
eSIMの契約・使用開始は難しいものではなく、ネット環境さえあれば可能です。
1.自分に合うeSIMを選んで購入する
まずは海外eSIMを提供しているサービスから、対象国で使えるeSIMを購入します。AmazonのようなECサイトや大手キャリア、海外SIMを取り扱う専門業者のサイトで申し込み・購入できます。
海外eSIMは、使用する国によって回線が異なるため、滞在する国で使用できるかも確認が必要です。使用する日数やデータ通信量も異なるため、自分に合うプランを選びましょう。多くはデータ通信のみのプランですが、なかには現地で通話できるプランもあります。
2.プロファイルをインストールする
オンライン決済をしたら、指示に従ってeSIMプロファイルをインストールします。支払い方法はクレジットカード払いのほか、QRコード決済やキャリア決済、ID決済などさまざまで、自分が利用しやすい決済方法が選べる海外eSIMを選ぶのもよいでしょう。
海外eSIMのインストール方法も、「QRコードを使う方法」や「アクティベーションコード(機能を有効化する個別の番号)を入力する方法」が主流です。
3.現地に着いたら回線を切り替える
日本にいる間は、飛行機に乗る直前までこれまで通り日本の回線を使用できます。そして、現地に到着したら、追加した海外eSIMの回線をタップすれば、回線の切り替えが完了し、そのまま使用を開始できます。日本でもeSIMを使用している人は、どれが海外eSIMなのか分かりにくいケースがあるため、事前に分かりやすい回線名を変更しておくのがおすすめです。
日本に帰ってきたら、同様の手順で普段使っている日本の回線に切り替えるだけ。利用終了の手続きや返却をする手間はありません。使用済の海外eSIMの回線は、端末から削除も可能です。
まとめ
今回は、eSIMの使い方を詳しく解説しました。eSIMは契約から利用開始まで全てオンライン上で完結できるほか、SIMカードの差し替えなしで、複数の回線を同時に登録できたり、海外eSIMを利用できたりと、非常に便利なサービスです。これから通話・通信プランを契約する人は、ぜひeSIMが利用できる通信事業者・機種を選び、SIMはeSIMを選びましょう。
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