語学留学や出張などでアメリカへの長期滞在となった場合に困ることが、「インターネット環境」です。観光地であれば無料Wi-Fiを利用する手がありますが、セキュリティの面から不安も多く、日常的に利用するにはデメリットが少し目立ちます。
アメリカでの滞在を快適にするためには、個人専用のインターネット環境が必要です。安心して利用できるよう、アメリカにおけるSIMカードの選び方や、SIMを利用するために必要な手順についてご紹介します。
目次
1.アメリカSIMを利用するにあたり必要なこと
アメリカSIMを購入後すぐに使えるように、携帯電話機を準備しておかなければなりません。
近年は日本でも、「SIMロックを解除できるスマホ」や「キャリアによる制限のないSIMフリーのスマホ」が主流となりつつありますが、以前はキャリアを変えると対応端末を購入する必要があり、不便でした。
日本国内と同じく、アメリカでスマホを利用した通信を行うにも、SIMカードや専用の端末を用意する必要があります。
まずは、事前にすべきSIMカードや端末の準備について解説します。
1-1.SIMフリーのスマホ用意・SIMロックの解除
スマホやガラケーなどの携帯電話には、キャリアごとの
「SIMロック」が施されたものと、施されていないSIMフリー(SIMロックフリー)のものがあります。SIMロックとは特定のキャリアのSIMカード以外を認識しない状態のことで、対応していないSIMカードを差し込んだ場合は、機能制限がかかってしまいます。
アメリカSIMを購入する前に、使用するスマホがSIMフリー(SIMロックが施されていない状態)かどうかを確認しましょう。
時代が進むにつれ、SIMロックは解除が義務化されるようになりました。日本では2015年の5月、アメリカでは2014年8月から解除の義務化が実施されています。
SIMロックがかかっているスマホは、契約している携帯会社に連絡し、SIMロックを解除してもらいましょう。
SIMロックの解除方法は、こちらの記事でも紹介しています。
Androidスマホの場合、機種によってはSIMロックの有無を「設定」画面から確認することができます。[設定]→[端末情報]→[端末の状態]の順に選択し、SIMカードが「ロック解除されています」や「許可」であればSIMロック解除されています。iPhoneの場合は画面上では確認できません。
画面から確認できない場合も、他キャリアのSIMカードを差し込んで問題なく使えれば、SIMロックはかかっていません。どうしても分からない場合は携帯ショップで確認してもらいましょう。
1-2.使用スマホがSIMの通信仕様に対応しているか確認
スマホやタブレットでのインターネット通信には、通信システムや対応周波数も大きく関わっています。SIMカードを購入するときは、必ず購入を検討しているSIMカードが、
スマホ本体の通信システムや対応周波数に対応していることを確認してください。
通信システムとは、3Gや4G/LTEなど、通信データを送受信するシステムを指します。4Gの場合は多くの国でLTEが採用されているため問題ありませんが、3Gの場合、互換性に注意しなければなりません。
- ●3Gの通信方式(W-CDMA方式またはcdma2000方式)
- ●周波数帯(バンド)
使用するスマホの上記2点を確認し、該当するSIMカードを購入しましょう。上記は各メーカーやキャリアの公式サイト、製品パンフレットなどに掲載されています。
HanaCellの
アメリカSIMは、
対応機種を日本語でご案内しています。また、自分のスマホで使えるか分からない場合は、日本語でお問い合わせいただけます。
関連記事:
海外SIMでiPhoneを使用する方法と選び方!
アメリカで使えるSIMフリースマホについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
2.アメリカSIMの選び方
アメリカSIMは大手の通信会社の他、キャリア回線を間借りする形式でサービスを取り扱っている会社も多く、選択肢の幅が広いことがメリットです。ただし、同時に初心者の方にとって何を選べば良いのか分かりにくい原因にもなっています。
そのような環境の中、自分に最適なSIMを選ぶためには、SIMカードそれぞれの特徴をよく理解したうえで選ぶことが大切です。
ここからは、SIMカードの選び方のコツを、サイズや機能面などあらゆる視点からご紹介します。
2-1.SIMカードのサイズを確認する
アメリカで販売されているSIMカードには、複数のサイズがあります。スタンダート・マイクロ・ナノの3サイズ存在し、これらのサイズは世界共通です。
手元のスマホにはめ込まれている現在のSIMカードのサイズを参考に、同じ大きさのものを購入するようにしましょう。
ただし、SIMカードの中には周囲の外枠(プラスチック部分)をカットすることでサイズ調整できるタイプも販売されています。また、市販の外枠を取り付けることで利用できる場合もあります。
HanaCellの
アメリカSIMは、サイズ調整できるタイプのものですので、どのSIMサイズのスマホにもご利用いただけます。
2-2.「PayAsYouGo」or「月額プラン」
海外での通信費に不安を抱いている方も多いでしょう。アメリカでは、予算や必要性に応じて「Pay As You Go」と「月額プラン」の2タイプからSIMカードを選ぶことができます。
Pay As You Go | 審査不要の従量課金 |
---|---|
月額プラン | 機能を選べる月額プラン |
従量課金のPay As You Goは、
先に一定額を課金しておき、使用した分が従量課金されるシステムです。携帯の利用量が少ない人にはお得になりますが、チャージ残高がゼロになると、通信できなくなるという不便さもあります。
一方で、月額プランはその名の通り、
月額で決められた料金を支払う契約プランです。Pay As You Goのようにチャージをする必要がないため、チャージ切れなどのトラブルが起こることもありません。
月額プランの場合、
通話やSMS(電話番号宛てに送るメッセージ)は使い放題のプランが多く、
データ通信のギガ数などに応じてプランを選びます。データ通信量や通信速度にこだわりのある方におすすめです。
HanaCellの
アメリカSIM(長期プラン)は、チャージが不要な月額プランタイプのSIMカードです。データ通信量は、2GBから使い放題まであります。また、携帯の利用が少ない方向けに、通話などが従量課金となる月額プランも用意しています。
2-3.アクティベーションが簡単かどうか
アメリカSIMの購入後に忘れてはならないことが、アクティベーションです。
アクティベーションとは開通手続きのことで、たとえばプリペイド式の場合はSIMカードの販売会社公式サイトなどにアクセスし、シリアル番号を入力して手続きします。
手軽なものでは、
SIMカードを差し替えれば即時利用可能となるタイプもあるため、アクティベーションが簡単なものを選ぶことをおすすめします。
公式サイトにシリアル番号を入力する程度なら簡単ですが、中には滞在日数や開通日の登録など、入力欄の多いアメリカSIMも存在します。
各SIMの評判やアクティベーション方法を参考に選びましょう。
ハナセルの
アメリカSIM(長期プラン)は、SIMの購入時に開通日をお選びいただきます。その日になると自動で開通するので、アクティベーション手続きは不要です。
2-4.テザリングの可否
アメリカSIMを選ぶ際、特に注意しておきたいのが、機能の対応範囲です。
スマホ以外にPCやタブレットでインターネットを使用する方も多いでしょう。SIMカードによっては、
無料通話やスマホ単独のデータ通信のみで、テザリング機能を利用できないタイプもあります。
仮に使えたとしても
別途オプション料金が発生する可能性もあるため、注意が必要です。
出張や語学留学など、海外でPCやタブレットを使用する予定がある方は、テザリング機能への対応の可否を忘れずに確認してください。
別料金の有無や料金システムも、要注意ポイントだと言えるでしょう。
HanaCellの
アメリカSIM(長期プラン)はテザリングが利用できます。追加料金もかかりません。
アメリカSIMでテザリングについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
2-5.日本語サポートの有無
国土の広いアメリカでは、会社ごとにサービス対応している地域が異なるなど、予想外のトラブルに見舞われやすいリスクがあります。大手通信会社が販売するSIMカードの場合も、通信サービス圏内に使用エリアが含まれるとは限りません。
いざというときに安心して頼ることのできるよう、
サポートサービスの充実した会社のSIMカードがおすすめです。特に、現地でも日本語で電話相談できるような、日本人利用者向けのカスタマーサポートが設けられている会社のアメリカSIMを選ぶと安心です。
HanaCellの
アメリカSIMは日本語カスタマーサポート付きなので安心です。
アメリカで使えるSIMカードについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。
3.アメリカSIMの入手方法
アメリカSIMの購入には、大きく分けて3つの方法が挙げられます。それぞれ
入手方法の手軽さや料金面の他、サポート力も異なるため、あらゆる点を慎重に比較して選ぶことが大切です。
最後に、アメリカSIMを入手する3つの方法について、それぞれの購入の仕方やメリットデメリットをご紹介します。
アメリカ現地で購入する方法だけではなく、出発前に日本国内で購入する方法もあります。豊富な選択肢の中から選びたい方は、事前準備の段階でSIMカードの入手方法を決めておきましょう。
3-1.現地のSIMカード販売店で購入する
アメリカSIMを使用するデータ量やサービスエリアに合わせて、
豊富な種類の中から選びたい方に最適な方法が、現地購入です。SIMカード販売店の他、滞在先住所が分かっている場合は、通信販売で配送してもらうことも可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
現地で買う分、安く購入できる | 販売している場所が分かりにくい |
地方によっては、SIMカードをどこで売っているのか、販売店を探すこと自体が難しい場合もあります。安さを優先する方以外は、現地の人にSIMカードの販売店について質問できる英語力も必要です。
HanaCellの
アメリカSIMは、日本語で申し込みができ、日本とアメリカに送料無料でお届けします。
3-2.アメリカの通信会社が販売しているSIMカードを日本で購入する
アメリカの大手通信会社の中には、日本にいながらSIMカードを購入できるよう、日本語サイトを公開している会社もあります。そのため、英語は勉強中という方も難なく大手のアメリカSIMを購入することができます。
メリット | デメリット |
---|---|
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|
また、
日本語サポートを用意しているところも多いため、安心感を重視したい方に最適です。ただし、格安SIMを狙っている方にとっては、選択肢の幅が狭くなるというデメリットも挙げられます。
HanaCellの
アメリカSIMは、日本とアメリカにお届けします。日米どちらで送料無料で、SIM販売価格も$15。アメリカ現地と同じ価格で日本で購入できます。
3-3.日本の通信会社が販売している海外向けSIMカードを購入する
日本でも、海外でも使用できるSIMカードを販売している会社が複数存在します。
日本語で購入することもでき、最も安心感が高いと言えます。
メリット | デメリット |
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|
デメリットは、やはり
アメリカの現地サービスと比較すると非常に割高になる点です。また、通信速度が限られており、中には4G/LTEに非対応のタイプもあります。料金を安く抑えたい方や、世界的に利用されている4G/LTE通信が利用できない点に不便さを感じる方は不向きだと言えるでしょう。
このように、アメリカSIMの入手方法にはさまざまな方法があります。それぞれにメリット・デメリットが存在するため、自分に最も適した方法でアメリカSIMを入手してください。
まとめ
アメリカSIMの購入・使用では、国内でSIMフリーのスマホに乗り換える場合と異なり、通信方式など事前に確認するべき点があります。
また、安さを重視して現地で購入するか、日本語サポートの充実度を重視して日本で事前に購入できるものを選ぶかで、選択肢も大きく異なります。
HanaCellのアメリカSIMは、アメリカ現地の通信サービスを日本語のカスタマーサポート付きで受けられるサービスです。日本語の公式サイトから申し込めば、送料無料で日本とアメリカにお届けしますので、渡米前にアメリカSIMを手に入れることもできます。
ここまで紹介した「アメリカSIMを購入する前の注意点・選ぶときのコツ」を参考に、ぜひ自分の重視したい点や手持ちのスマホに合わせて、最適なSIMカードを購入してください。