テザリング（インターネット共有）とは
スマートフォンは、 ご自宅にインターネットを引いていない場合や、インターネット環境が無い外出先にいる時も、 いつでもインターネットを使うことができます。
しかし、ノートパソコン、タブレットや電子書籍のWiFi専用モデル、ゲーム機、iPod touchなどは、WiFiが無い場所ではインターネットにつなぐことができません。
スマートフォンをWiFiの代わりにして、ノートパソコンなどをインターネットに接続できれば便利ですよね。そんな便利な機能を「テザリング」または「インターネット共有」といいます。
アメリカ（海外）でテザリングを使用する方法
アメリカでテザリングを使用する方法は、日本にいるときの使用法と大きく変わりません。iPhoneとAndroidそれぞれについて最も一般的なWi-Fiテザリングの使い方を確認しましょう。
iPhone
1.「設定」アプリを開く
2.「インターネット共有」をタップする
3.「ほかの人の接続を許可」をオンにする
※ボタンが緑色になったらオン状態
5.「”Wi-Fi”パスワード」を設定する
6.インターネットを使用したい端末でWi-Fiをオンにする
7.自分のiPhoneの名前（SSID）をタップする
8.5で設定したパスワードを入力する
9.接続完了
iPhoneのバージョンによって、インターネット共有が「モバイル通信」をタップした中に表示されることもあります。
Android
1.「設定」アプリを開く
2.「ネットワークとインターネット」or「接続」をタップする
3.「テザリング」or「Wi-Fiアクセスポイント」をタップする
4.「Wi-Fiテザリング」をオンにする
※ボタンの色が濃くなったらオン状態
5.アクセスポイント名（ネットワーク名）とパスワードを設定する
6.インターネットを使用したい端末でWi-Fiをオンにする
7.5で設定したアクセスポイント名（SSID）をタップする
8.5で設定したパスワードを入力する
9.接続完了
Androidは製造メーカーやバージョンによって、設定内の名称が多少異なるため、分からない場合は対象機種の説明書を確認するのがおすすめです。
アメリカ（海外）でテザリングを使用する際の注意点
続いては、海外でテザリングを使用するときの注意点を紹介します。テザリングは便利な機能ですが、安易に使うと現地でインターネットが使えなくなることも考えられるので注意してください。
データ通信量に注意する
テザリング機能を使えば、データ通信を契約していない端末でもインターネットにつながりますが、契約している端末を使うときと同様にデータ通信量を消費します。
インターネットが使えるからと、動画やSNSを閲覧したり大きなファイルをダウンロードしたりするのはNGです。一気にデータ通信量を使ってしまい、気が付いたときにはギガ数の上限まで使っていたり、通信速度制限がかかってしまってまともにインターネットが使えなくなったりという事態になりかねません。特に海外ローミングを使って、現地の回線を使用した場合、高額な請求が発生することも多いため注意が必要です。
バッテリー消費量に注意する
Wi-Fiテザリングを使用すると、インターネットを共有しているほうの端末のバッテリーを大きく消費します。スマホのテザリング機能を利用する場合は、モバイルバッテリーを使用しないと、いざスマホを使おうと思ったときにはバッテリー不足になる可能性があります。
どうしても長時間テザリングが必要だという場合は、Bluetooth接続やUSB接続でのテザリングも検討してみましょう。Wi-Fiテザリングまで使いやすくはありませんが、バッテリー消費量は節約できます。
同時接続端末の数に注意する
複数端末を接続した場合、接続した端末が多いほどデータ通信量が大きくなります。また、本来1つの端末で使うための回線なので、複数端末を接続すると通信速度が低下することもあります。
テザリングはあくまで一時的に、短時間インターネット環境を共有するための機能です。複数端末で使用するのであれば、Wi-Fiルーターをレンタルしたり、各端末に海外eSIMを入れたりとテザリング以外の方法を利用することをおすすめします。
アメリカ（海外）でテザリングできないときの原因と対応方法
アメリカでテザリングが使えなくなることで、困ることもあるでしょう。そこで、ここからはテザリングができない原因と対応方法を解説します。
【テザリングが使えないときに考えられる原因】
・データ通信量の上限まで使っている
・接続できる端末数を超えている
・テザリングを使用するためのオプションに申し込んでいない
・一時的なエラー・不具合が発生している
・OSを最新のバージョンにアップデートしていない
・電波干渉や通信障害が起きている
1つずつみていきましょう。
データ通信量の上限まで使っている
データ通信量を上限まで使い切ってしまっている場合、テザリングが使えなくなることがあります。テザリングで使えるのは、基本的に自身が契約しているプランのデータ通信量までです。上限に達している場合は、データ通信量を追加で購入するなどデータ通信を使用できる状態にするしかありません。
接続できる端末数を超えている
テザリングが可能な台数は機種によって異なります。例えば、iPhoneなら最大5台まで接続できます。一方Androidはメーカーによって異なるため、自身のスマホが何台接続できるのか確認が必要です。接続できる端末数を超えている場合は、不要な端末の接続を切ることで新たな端末を接続し、インターネットを利用できるようになります。
テザリングを使用するためのオプションに申し込んでいない
一部の通信事業者や契約プランでは、テザリングを使用するためのオプションに加入しなければなりません。料金は無料の場合もあれば、有料の場合もあります。その他、テザリングが使用できないプランや、海外ローミングを使用するための申し込みが別途必要なプランもあります。
テザリングオプションに申し込んだ後、いつから使えるようになるかは通信事業者によって異なります。場合によっては翌日以降になることもあるでしょう。現地で使えるよう、事前に日本で利用の可否を確認しておくほうが安心です。
一時的なエラー・不具合が発生している
データ通信量やオプション加入の有無にかかわらず、端末でエラーや不具合が発生すると、一時的にテザリングが使用できなくなることがあります。使えるはずのテザリングが急に使えなくなったという場合は、一度スマホの電源を落として、再起動すると使えるようになることがあります。
OSを最新のバージョンにアップデートしていない
端末のエラー・不具合と同様に、OSのバージョンによって一時的にテザリングが使用できなくなることがあります。テザリングに限らず、旧バージョンのOSがうまく動かなくなることは珍しくありません。最新バージョンへのアップデートをしていない場合は、Wi-Fiと電源がある場所でOSをアップデートしてから、テザリングを試してみましょう。
電波干渉や通信障害が起きている
データ通信量やオプション加入の有無、手元にある端末の動作やOSのバージョンに何の問題もない場合、電波干渉や通信障害が起きている可能性があります。
電波干渉とは、複数の電波がぶつかり合って電波が不安定になることです。人混みにいるときや電子レンジを使用しているときに起こりやすいので、場所を変えて接続を試してみましょう。
通信障害は、通信事業者側の問題です。通信障害が起きている場合は、テザリングだけでなく、データ通信を契約しているスマホでもインターネットが使えなくなります。アメリカにいる場合は、アメリカの通信事業者の回線を使用しているため、利用している通信事業者や海外SIM事業者から通信障害のお知らせが来ていないか確認してみましょう。通信障害が起きている場合は、復旧するまでインターネットは使えません。
テザリングできないアメリカSIMも
便利なテザリングですが、すべてのアメリカSIMで使えるというわけではありません。
例えば、日本人向けにアメリカのプリペイド携帯サービスを行っているH2O Wirelessでは、テザリングを使うことができません。
ハナセルの長期滞在アメリカSIM・eSIMは、テザリングが使えます。
追加料金はかからず、オプション加入などの手続きもいりません。
ネットで申し込んで、渡米前に日本で手に入れることもできます。
アメリカの街中にはWiFiスポットが多いとはいえ、なかなか見つからないこともあります。そのような場合に、テザリングが使えると便利ですよね。
