【2024年版】アメリカの物価は日本よりも高い?アメリカ生活や旅行の注意点

アメリカの物価は日本よりも高い?アメリカ生活の注意点

物価上昇は日本だけでなく、アメリカでも社会的な課題のひとつになっています。
とはいえ、数年前からNYやLAなどの都市の物価高騰は日本でもお馴染みでした。

この数年でどれほど状況は変わったのか、詳しく解説していきます。

1.アメリカの物価上昇率は鈍化

アメリカの急激な物価上昇は、コロナ禍に入ってから長らくニュースとして扱われ続けてきました。

アメリカの物価上昇率は鈍化
画像引用元:進む物価狂乱・・・40年ぶりの超インフレと職場への影響 | STS Career

2022年5月には40年ぶりのインフレを記録するなど、短期間での急激なインフレが続いていましたが現在の状況はどうなのでしょうか?

2022年後半~2023年に入ってからその勢いは鈍化したとはいえ、2024年のアメリカの物価上昇率は2.9%と予測されており、油断できない状況ではあります。

1-1.交通費は上昇中

物価上昇率はゆるやかになったとはいえ、それ以前までに急激な物価上昇していたこともあり物価の水準は依然として高め。

特に最近顕著なのが交通費で、タクシーの料金は初乗り運賃・ラッシュ時の割り増し料金・深夜料金のいずれも値上げ。利用する期間や会社によっても異なりますが、とあるタクシー会社のプランではJFK空港からマンハッタン市内までの一律料金は52ドルだったものが、なんと70ドルまで大幅に引き上げられました。

それに加えて燃料費(サーチャージ)とチップも必要なので、以前は日本円換算で数千円で行けた距離も1万円オーバーとなっているそう。(ただしガソリン価格は2022年よりも下がっています。)

これから仕事や学業などでアメリカにいく予定がある方は、空港からステイ先まで知り合いに迎えに来てもらえるか頼むか、信頼できる人と相乗りした方がよいかもしれません。そして早めにアメリカで運転免許証を取得しておきましょう。地下鉄が発達しているNYなど一部のエリアを除き、車社会のアメリカで外出に全てタクシーを利用すると出費に悩まされるかもしれません。

2.円安も大いに影響

日本人や日本で暮らす人がアメリカの物価を高いと感じるのは、円安による影響も大いにあります。ロシアのウクライナ侵攻による資源高や、日本の経済政策などの影響により2022年3月以降から急激に円安が進行。

それ以前は100円~110円代あたりで推移していたドル円は、2024年5月現在150円前後の水準まで上がっています。

ただでさえ高くなったアメリカの物価に、ドル円100円時と比較すると単純計算で1.5倍コストがかかると考えると・・・。頭が痛くなってしまいますね。

3.スーパーの食材はアメリカと日本どっちが高い?

スーパーの食材はアメリカと日本どっちが高い?

アメリカで暮らす際に多くの人が使うのがスーパーや食料品店です。日本でもお肉や卵、小麦製品などの値上げが続きますが、アメリカの食料品の価格はどうなのでしょうか?

3-1.生鮮食品

日本でも卵の不足・高騰がニュースとなっていますが、アメリカはより深刻。インフレと鳥インフルエンザの影響で、2022年1月には全国平均1ドル90セントだった価格は1年後の2023年1月には4ドル80セントにまで高騰。

NYのように特に物価の高いエリアだと普通のスーパーでも卵1パック6ドル以上するそう。

アメリカは広いので同じ商品でも地域によって価格が異なります。これはマクドナルドなどのチェーン店でも同じなので、アメリカに行った際はご注意ください。

アメリカの大手スーパーWalmartで商品価格を調べてみると、

・アンガス牛のステーキ肉2枚(0.82–1.57ポンド)約2,930円($19.56)
・サーモン約450gが約1,640円($10.96)
・卵12個パックが約408円~960円($2.72~6.14)

と、やはり日本と比べるとやや高め。

一方、種類にもよりますが野菜や果物の価格はそれほど高くないようです。値段は上がってはいるのですが元々が日本よりも安い値段のものが多いので、日本のスーパーで買うのと同じくらいか、より安い価格で買うことができます。

・ズッキーニ1本が約139円($0.93)
・トマト3個が約225円($1.5)
・ベビーキャロット453gが約147円($0.98)
・リンゴ1個が約103円($0.69)
・みかん約716gが約711円($4.74)

自炊ができる人は食費は抑えやすいかもしれませんね。

3-2.お菓子・スナック

同じくWalmartでお菓子・スナックの価格を調べてみました。価格がイメージしやすいように、日本でも取扱がある製品をピックアップしてご紹介します。

・ドリトス(262g):約597円($3.98)
・Laysのポテトチップス(368g):約816円($5.44)
・プリングルズ(155g):約336円($2.24)
・m&m’s(283g):約717円($4.78)
・スニッカーズ6本パック:約672円($4.48)
・リンツ リンドールのトリュフアソート(240g):約1,968円($13.12)

値段が高いと感じますが、ひとつひとつが大きいので分かりにくいかもしれません。

たとえばドリトスは、Walmartで掲載されているのは262gの大きなパックです。日本で売ってるベーシックなサイズは60gで希望小売り価格135円なので、サイズは約4.3倍になります。135円×4.3=約580円、実際スーパーなどでは100円くらいで買えるので実質的な値段はもっと低くなります。同じ容量で比較してもアメリカの方が高いということになりますね。

もちろんアメリカのスーパーでも割引や2buy 1freeなどのセールが開催されることも多いので、お得に買いたい人はセール期間を狙いましょう。

3-3.お酒

お酒は種類にもよりますが、一般的な製品は日本よりも大分割安です。これはアメリカの酒税が日本よりも大分安く設定されているためでしょう。

・バドワイザー(ビール)350ml缶30缶パック:約3,447円($22.98)
・ブルームーン(クラフトビール)350ml瓶12本パック:約2,847円($18.98)
・白ワイン750mlボトル:約519円~($3.46~)
・赤ワイン750mlボトル:約519円~($3.46~)
・ジムビーム(バーボン)750mlボトル:約1,947円($12.98)

※ ご紹介した価格はWalmart公式サイトに記載されたものを参考にしています。店舗・エリア・セール・為替変動などで変動することがあります。

※ 円での表記は $1 150円 で計算しています。

4.外食するならいくらかかる?

続いては、外食したときの価格の差を比較してみましょう。物価高が続いているアメリカでは、外食をするとかなりの出費になります。

アメリカのレストランに入ると、1食おおよそ$12~15、日本円にすると約1,800~2,250円かかります。日本では1杯1,000円前後で食べられるラーメンも、アメリカだと2,400~3,000円($16~20)とかなりの価格差を感じます。

大手チェーン店の価格は以下の通り。少なくとも、日本の2~3倍は高いといえますね。

日本

アメリカ

マクドナルド

ビッグマック

480円

約854円($5.69)

スターバックス

スターバックスラテ/トールサイズ

495円

約667円($4.45)

くら寿司

一皿

115円

約578円($3.85)

吉野家

牛丼大盛

696円

約1649円($10.99)

※ 円での表記は $1 150円 で計算

5.アメリカは物価も高いけど給料も高いからOK!?

アメリカは物価も高いけど給料も高いからOK!?

よく言われる言説として、「アメリカは物価も高いけど、その分お給料も上がっているからバランスが取れている」といったものがあります。たしかにアメリカの所得中央値は男性約678万円、女性約543万円と、日本の所得中央値約440万円よりよりも格段に高い数値です。しかし、歴史的な物価上昇に見合うスピードで収入も上がったわけではありません。

ジョージタウン大学教授サム・ポトリッキオ氏がニューズウェークで発表したコラムでは、

・58%のアメリカ人が貯蓄を崩したり借金をしてインフレに対処
・高所得層の66%が請求書の支払いに苦労
・インフレに関する世論調査では「非常に心配している」が61%、「やや心配している」が31%

とインフレが社会全体に大きな影響を与えていることが分かります。

アメリカ労働局の発表ではインフレにより、2021年5月~2022年5月の1年間で給料の実際の価値は3.9%下落しているとされています。現在は多少は状況が落ち着いたとはいえ、物価自体は高い水準で推移しています。失業率の水準は低く個人消費も堅調なため、影響は長らく続くことが見込まれます。

特に若い世代、Z世代・ミレニアル世代は年齢的にもまだ給与が少なく、物価の上昇、家賃の急騰によって貯蓄もしにくい、と日本と同じような問題を抱えています。

6.アメリカ旅行でかかるその他の費用

アメリカに旅行する場合、食事以外の費用についても金額感を把握しておくことが大切です。物価が高いので日本と比較すると、なんでも高く感じるでしょう。

航空券:往復 約15~30万円
ESTA代:約3,150円($21)
宿泊費:1~10万円/泊
通信費:レンタルWi-Fi約1300円/日・eSIM3(3GB)約3,080円($22)/5日
食費:10,000円/日

食費は、朝食1,500円、ランチ2,000円、ディナー5,000円程度を目安にするとよいでしょう。なお、アメリカはチップ文化です。レストランでは、メニューに記載されている金額の15~20%の金額を接客してくれたウェイターに渡します。

また、交通費はどのように移動するのか、どの州にいるのかによって異なります。下記は、おおよその目安として参考にしてください。

レンタカー:6,000~18,000円/日
ニューヨークの地下鉄片道乗車券:約488円($3.25)
ニューヨークのバス:初乗り約413円($2.75)
ニューヨークのタクシー:初乗り約450円($3)・約327円/km($2.18)

タクシー料金の料金体系はややこしく、ラッシュ時の乗車($1~2.50)や特定道路の利用で約375円($2.5)など様々な追加料金がの加算されます。また、メーターの金額にプラスして15~20%のチップを支払う必要があります。日本のタクシーの初乗りは約400~600円、1kmの料金は300~350円程度。タクシーについては、日本よりも安く感じるでしょう。

詳しくは、「アメリカ・ハワイ旅行で必要な費用は? 節約方法もご紹介」の記事で確認できます。

※ 円での表記は $1 150円 で計算

7.アメリカでスマホをリーズナブルに使うならハナセル

アメリカでスマホをリーズナブルに使うならハナセル

アメリカの急激なインフレは落ち着いてきたものの、日本よりも物価が高く生活にまつわる費用の多くが高くなっています。実は物価上昇の波はスマホ料金にも及んでいます。

アメリカの大手通信キャリアAT&T、ベライゾンの2社が2022年5月に月額料金の値上げを実施しました。これからアメリカで長期で在住する暮らす予定がある方におすすめなのが、日本人が選ぶアメリカ携帯サービス1位のハナセルです。(日本マーケティングリサーチ機構調べ)

アメリカ長期滞在SIM・eSIMが月額料金9.99ドル~とリーズナブルなものから、モバイル通信データ使い放題までプランが充実しているのが特徴。全プラン共通でテキスト(SMS)は使い放題です。

加えて、契約手数料

・解約手数料
・テザリング
・日米への配送料
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これらの費用は全て不要です。

お申込みはオンラインから簡単にお手続きいただけますので、ぜひ公式サイトをご覧ください!

また、ハナセルでは2023年11月から短期プリペイドeSIMもご利用いただけるようになりました!
旅行日数(7日間、15日間、30日間)によってeSIMを選べます。
eSIMはSIMの差し替えが不要なので、ハナセルの公式サイトでお申込みいただいた後、すぐに利用開始いただけます。

アメリカ短期プリペイドeSIMのお申込みやお手続きの方法はこちらからご確認ください。
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まとめ

元々高かったアメリカの都市部の物価は、いまや高所得者層も負担と感じるまでに上昇しているようです。食品、生活用品、家賃、燃料代・・・と生活に関するありとあらゆる物の値段が高くなった昨今、節約できるものはかしこく節約していきたいですね。

ハナセルではアメリカSIMを同時に2つ以上お申込みいただくと、購入数×10ドル分のハナセルクレジットをプレゼントしています。(※長期プランのみ)ハナセルクレジットは月額料金の割引にお使いいただけますので、ご家族やパートナーと渡米するご予定がある方はぜひこのキャンペーンをご活用くださいませ!

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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