アメリカの食文化は日本とこんなに違う!?外食・食材調達も解説

アメリカの食文化というと、ハンバーガーやピザなどを思い浮かべる方も多いでしょう。
しかし、世界でも有数の他民族国家であるアメリカ。実際の食生活はもっと多種多様なようです。
日本からアメリカに渡る人が気になるのは、アメリカの食事に馴染めるのか、食費はいくらくらいかかるのか、という点ではないでしょうか?
今回は、これからアメリカに住む人に向けて食文化にまつわる情報を詳しくお届けします。

1.アメリカの一般的な食文化は?カジュアルな食事が多い

アメリカの一般的な食文化は、住んでいる地域や個人の好みにもよりますが、以下のような内容が多いようです。

【朝】
自炊:シリアルやトースト、甘いスナックなど簡単な食事
中食・外食:ドーナッツ、サンドイッチ、ベーグルサンドなどが人気

【昼】
自炊:サンドイッチや簡単なお弁当など(フルーツやスナックを添えることも)
中食・外食:ファストフード(サンドイッチやハンバーガー、中華、ブリトーなど)、またはカフェ、社内のカフェテリアなど

【夜】
自炊:平日は効率よく作れるレトルトや冷凍食品を使う
時間をかけて料理をするのは週末など時間がある時が多い
中食・外食:簡単に済ませたい時はピザやファストフードを利用することも
週末や特別な日はレストランでゆっくりと食事を楽しむことも多い

1-1.民族や宗教によっても食事内容は変わる

アメリカは移民が多いので、民族や宗教によっても食事内容は大きく変わります。
たとえば、イスラム教の人は豚肉は食べられませんし、ハラルフードといって戒律に反しない食材を用いることが基本となります。

その人がどの国をルーツに持つかによっても食事内容は異なります。
日本なら日本の、韓国なら韓国の、メキシコならメキシコの食事を作る家庭も多いようです。

アメリカンフットボールのスーパーボウルを見ながらトルティーヤとワカモレ(アボカドのディップソース)を食べるのが定番になるなど、海外発祥の食文化が国民的な存在になることもあります。

アメリカの宗教については下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

アメリカには様々な人種が住んでいますが、どのような宗教を信仰しているのでしょうか? ...

1-2.ヴィーガン・代用食品などの選択肢は日本より多い?

近年では健康や環境へ配慮したヴィーガン(菜食)フードや、大豆ミートなどの代用食品も増えてきています。
大手メーカーが代用食品を販売したり、植物性ミルクの人気が高まるにつれ、普通のスーパーでもヘルシーな食品が手に入りやすくなりました。

日本でもそうした代用食品が見られるようになりましたが、アメリカはスーパーが広いこともあり品揃えも充実しているようです。

1-3.アメリカ人の主食は?

アメリカにはさまざまな人種やライフスタイルの人が暮らしているため、主食も人によって様々です。ヨーロッパにルーツを持つ方であれば、小麦で作られるパンやパスタを主食にする傾向にあります。一方で、アジア系であればお米、他の地域にルーツを持つ場合はじゃがいもやトウモロコシを主食とする方もいます。

お米が主食と考えられがちな日本人がパンもしばしば食べるように、その時々の気分や状況でさまざまな主食を食べる方も少なくありません。

アメリカの主食については、こちらの記事も参考にしてみてください。

目次 1.アメリカではがっつり系の食べ物が人気 ...

1-4.アメリカで人気のデザートは?

アメリカではデザートも多岐にわたりますが、伝統的な「お母さんの味」とされるのはアップルパイです。アメリカはもともとイギリスからの移民が建てた国ですが、その移民が育てたアップルパイを持ち込んでパイを作り、伝統的なアメリカのデザートとして今でも愛されています。

そのほか、アメリカにおけるデザートの上位5つは次の通り。ドーナツやクッキーのように甘みの強いお菓子が好まれる傾向にあります。

1位 ドーナツ
2位 アイスクリーム
3位 オレオ
4位 クッキー
5位 パイ

アメリカで人気のデザートについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

目次 1.アメリカではがっつり系の食べ物が人気 ...

2.アメリカはなぜファストフードのイメージが強いのか

私たちが「アメリカの食事=ジャンクなファストフード」とイメージするのは、産業の発展と深い繋がりがあるようです。

第二次世界大戦後、アメリカは戦場にならず軍需産業が盛んだったので工場などの生産設備が充実していたことから自家用車の生産・普及と高速道路の整備が急速に進みました。
工業が盛んになることで、忙しい人たちが簡単に食事を入手できることのニーズが高まったのです。

また、車社会が広まるにつれ簡単に買いに行けて、家でもおいしく食べられるハンバーガーやピザ、サンドイッチやタコスといったファストフードが広く親しまれるようになりました。

2-1.料理をしない人も少なくない・家庭料理のハードルが低い

アメリカでは労働力の半数近くが女性ということで、共働き家庭も多く夫婦ともに平日は忙しいというご家庭も珍しくありません。
そのため、平日は時間と労力を効率的に使えるように、自炊をせずにテイクアウトや外食を利用するという方も多いです。

また日本と違って「自炊」のハードルが低く、何かを焼くという簡単な調理や、冷凍食品をアレンジするなども自炊と捉えられることも多いです。

2-2.外食の値段が高い

アメリカでファストフードが一般的な理由として、外食の値段が高いこともあるでしょう。
外食の平均価格は、日本が800円〜2,000円くらい。アメリカでは15ドル〜(1,800円)にプラスしてチップも支払わなければなりません。

日本では手軽な外食としてお馴染みの大戸屋や一風堂も、アメリカでは平均単価2,000円以上と高い価格設定です。

ファストフードはチップもいらない上に日本よりも安い価格設定の所が多く、簡単・おいしい・安いと三拍子揃っています。
また、インスタント食品・冷凍食品も日本より割安なことも、ジャンクフードが広まりやすい環境だといえるでしょう。

3.アメリカと日本の食事マナーの違いは?

アメリカの基本的な食事マナーのうち、日本と大きく異なるポイントは主に次のとおりです。

大皿から取るときに人の前に手を出して皿を取らない
アメリカでは大皿に盛られた料理がテーブルに置いてあって、自分で好きな量を取って食べるシーンが多く見られます。そのとき、ほかの人が食べているところを遮るように、手を出して料理を取ることのないよう注意しましょう。大皿を順番に回していき、自分が取りたい量だけ取るのが正解です。

皿を手で持ち上げない
食べるときには、皿を手で持って食べるのはマナー違反です。皿に口を付けて食べるのも行儀が悪く、原則としてフォーク・スプーンなどカトラリーで口に運びます。例外としてスープボウルやグラスは、手に持って直接口に運んでも問題ありません。

スープはかき混ぜない
日本では味噌汁やスープなどをかき混ぜて飲むケースがありますが、アメリカではマナー違反です。基本的にかき混ぜずに飲みましょう。また、音を出さずに飲むようにするのもマナーの一つとなっています。スープだけでなく麺類も同様です。

料理によっては手で食べてもOK
骨付きチキンなど、構造上手で食べる形状をしているものは、手で食べて問題ありません。ただし、指についたソースや油をしゃぶるのは現金です。テーブルに用意されたナプキンで拭くのが正しいマナーとなります。

人前で楊枝は使わない
日本と異なり、たとえ手で隠したとしても爪楊枝を使用するのは厳禁です。歯に食べ物が挟まった場合には、基本的には食事が終わった後にお手洗いや洗面所で整えるのが正しいマナーです。

どうしても食事中に我慢できなくなったときは、席を外してお手洗いにいきましょう。アメリカの食事マナーについては、以下の記事でも詳しく紹介しています。

アメリカは当然ですが、日本とは全く違う文化の国です。 そのため、マナーとして守るべき行為や避けた方が良い行為にも違いがあります。 ...

4.アメリカで日本の食材は手に入る?

日本人がアメリカで暮らす際、日本の食材は買えるのか気になりますよね。
アメリカでの日本食材事情についてご紹介していきます。

4-1.スーパーでもお寿司や調味料は置かれるようになった

日本食ブームもあり、アメリカでもだいぶ日本の食材は購入できるようになったようです。
日本のお米、海苔、酢、醤油、出汁などは、エリアにもよりますが都市部以外の比較的小さな街のお店でも取り扱っていることが多いそう。
お惣菜コーナーでもお寿司のパックがあるのも一般的ですし、中華や韓国食材も販売されているので、日本人が馴染んだ食材を手軽に購入できます。

アジア人が多い地域や都市部ならアジア食材を専門的に扱っているお店や、日系スーパーもあるので、より多くの日本食材が購入できるはず。
「エリア名+Japanese Supermarket(またはfood store)or Asian supermarket」で検索すれば、お近くの日本食材を扱っているお店が調べられます。
またアメリカのスーパーで買える日本食材については、以下の記事でも解説しております。
合わせてご覧ください。

アメリカでも日本食を料理しよう!スーパー等で買える日本食材や代用食材

4-2.文化の違いでアメリカでは食べられないものも多い

とはいえ、アメリカと日本では文化の違いによって手に入らない食材もあるようです。
たとえば馬や鯨など、日本でも珍味のような扱いをされる食材がその代表例として挙げられます。

アメリカでは鯨は保護対象の絶滅危惧種というイメージが強く(実際には種類によります)、鯨を食べることに拒否感を覚える人が多いようです。

また、馬は開拓時代からの人間の友のような存在で、日本のように馬刺しや馬肉を使った鍋などは食べません。
2007年には食肉目的で屠殺することが禁止されました。

5.アメリカ入国時に持ち込めない日本の食品

アメリカへ持ち込める日本の食品は数多くありますが、入国の際に持ち込みできない意外な食材があるのをご存知でしょうか?

それはズバリ「食肉」です。
これは生のお肉だけに関わらず、お肉のエキスが入った加工食品も含まれます。
なのでブイヨンやカレールー、お肉やエキスが入ったパスタソース、レトルト食品も持ち込めません。

これは意外と知られていないので、馴染みのある食材を持ち込みたいという場合はビーフ・チキン・ポークのエキスが含まれていないか確認してください。

6.在外日本人が日本の商品をECで買えるサービスもある

「食肉に由来する食品が持ち込めないなら、現地で限られた割高の製品を買うしかないの?」という方におすすめなのが、在外日本人向けのECサービスです。

楽天グローバルエクスプレス
Tokyo-Central
ZenPlus

など、日本人向けのサイトを利用すれば日本人向けの食品が購入できます。
アメリカのamazonでも購入できる日本食材があるようです。

これらのサービスを利用するメリットは、
品揃えが良い
スーパーよりも安い場合が多い
重たいものも買いやすい
持ち込み分の荷物が減らせる

などがあります。

送料は利用するサービス・購入金額・重さなどによって変わるので、購入前によく確認することをおすすめします。

海外在住でも、日本のオンラインショップや通販をお得に使う方法については、下記の記事で詳しく解説しています。合わせてご覧ください。

海外に住んでいると、日本の商品が恋しくなることありませんか?でも、日本のそれぞれのネットショップから海外へ発送してもらうと送料が高いですし、国内発送のみのお店もありますよね。海外在住でも送料を安くして、日本の通販をお得に使う方法を紹介します。

7.現地ですぐ情報収集できるようにアメリカSIMを用意しておこう

アメリカでは、地域によって取り扱っている食材が異なる可能性があります。
たとえば留学生が多い大きな大学がある街では、日本やアジア、様々な国の食材が買いやすいですが、移民の少ない街では日本の食文化に近づけることは難しいかもしれません。

現地の情報をすぐ調べたり、連絡できるように、SIMカードはあらかじめ用意しておきましょう。
ハナセルのSIMカードはオンラインからお申込みいただけるので、出国前の忙しい時でも隙間時間を使ってお手続きが可能です。
日本語でのサポートにも対応しているので、初めてアメリカで過ごす方でも安心してご利用いただけます。

プラン一覧やお手続きについてはこちらからご確認ください。
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料金を減らし、安心感も得ることが出来ました
野上 春澄さん(在米2年、$29プラン利用)
ハナセルの前に、アメリカの電話会社のサービスを利用していました。プランの変更、機種変更、これらに伴う相談やトラブル対処を英語でするのが難しく、電話や店舗で確認するたびに違う回答となり、結局プランの変更・機種変更などを諦めていました。ハナセルに移行する際、過去解決できなかった他の電話会社との対応、機種変更等についても具体的なアドバイスを頂き、以前より費用を減らし、安心感を得ることが出来ました。使っている最中に発生するトラブルや疑問も丁寧に教えて頂き、満足しています。

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WiFi+緊急通話時のみの子供用に
角田 健さん(在米2年半、$9.99プラン利用)
友人から紹介してもらいました。子供用にSIMフリーiPhoneを購入し、プロバイダを選考した際、やはり価格と日本語サポートが魅力で決めました。$9.99というプランは他には無く、WiFi+緊急通話時にしか使用しない子供用のスマートフォンには最適です。

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まとめ

アメリカの食文化でファストフードを連想するのは、アメリカの外食事情・産業との関係などが理由ということが分かりました。
毎日の家庭料理に手間暇かけず、手軽さや効率の良さを重視する傾向があるようです。
もちろん、これは全体を見た時の大まかな印象でもあるので、その人の嗜好・思想・ルーツ・経済状況などによって大きく異なります。
一般的であっても、そうじゃなくても、個人の好みを尊重したいものですね。

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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