アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はルイジアナ州を紹介します。
ルイジアナ州について
州都: バトンルージュ
地域:南部
最大都市:ニューオーリンズ
人口:4,657,757人(2020年)
愛称:Pelican State
ルイジアナ州の地理
南はメキシコ湾に面し、東はミシシッピ州、北はアーカンソー、西はテキサス州に接している。
東側はミシシッピ川に沿って州境が敷かれ、ミシシッピ川はバトンルージュの南北を通り湾に注ぐ。河口付近は沖積平野や湿地が形成されている。
ルイジアナ州の気候
温暖湿潤気候に属し、夏が長く冬が短い。夏は湿度が高く、暑い。夏場は特に竜巻やハリケーンの被害が出やすい。
特にメキシコ湾沿いの地域は低地で入江や湿地が多く、悪天候時の高潮や浸水に襲われることが多い。
冬場は雪が降ること自体が稀であるが、万が一氷点下の気温と降雪の予報が出た際は、前もって道路の閉鎖や住民の自宅待機の呼びかけなどの対策が取られる。これは常に暖かい気候のため、住民や街が凍結や降雪の対策や順応がすぐにできないための判断である。
ルイジアナ州の人口構成
白人約63%、黒人約32%、アジア系が約2%となっている。白人の内訳はフランス系、ドイツ系、アイルランド系、イギリス系の順で多い。
アメリカの東海岸はもともとイギリス領であったが、ミシシッピ川主流より西のルイジアナ州を含む地域ーアイオワ、アーカンソー、オクラホマ、カンザス、コロラド、サウスダコタ、テキサス、ニューメキシコ、ネブラスカ、ノースダコタ、ミズーリ、モンタナ、ワイオミングの15州はフランス領だった。
そのためルイジアナ州にはフランス系白人が多く、文化の至る所にケイジャンやクレオールなどフランス由来の影響がある。
ケイジャンとは現在のルイジアナ州南部に入植したフランス人のことで、ルイジアナ買収前にすでにこの地を拠点とするルーツがある。クレオールとはルイジアナ買収前にルイジアナにてフランス、スペイン、アフリカ、ネイティブアメリカンを先祖に持つ、という意味。
ルイジアナ州の州都バトンルージュ
バトンルージュはフランス語で赤い杖という意味。17世紀の終わりより、フランスからの植民によって栄えたのが始まり。
バトンルージュ動物園、ルイジアナ美術館、キャピトルパークミュージアムなどが観光名所となっている。またブルース、ゴスペル、カントリー、ケイジャンなどの音楽が街を彩る。
ルイジアナ州の名所あれこれ
ニューオーリンズでは国定歴史地区となっているフレンチクオーターや、バーボン通り、ラファイエット、ジャクソン広場は是非とも訪れたい。ケイジャン料理、クラフトビール、年間400以上も開かれるフェスティバルやマルディグラなど楽しみは尽きない。
沼地や海岸線の探索も美しい景色を楽しめる。ペリカンやワニなどの野生動物を見たり、エビ、カニなど海の幸も満喫できる。
ポヴァティポイントは世界遺産に指定されている先住民族の遺跡。ミシシッピ川のクルーズやジャズバーなどもルイジアナオススメの定番アトラクション。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はルイジアナ州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。