アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はメリーランド州を紹介します。
メリーランド州について
州都: アナポリス
地域:南部
最大都市:ボルティモア
人口:6177214人(2020年)
愛称:Free State, Old Line State
メリーランド州の地理
西はバージニア州、ウェストバージニア州、ワシントンD.C.、北はペンシルベニア州、東はデラウェア州に接し、東の一部はチェサピーク湾があり、大西洋に面している。
人口密度が全米で5番目に高く、都市が発展し、農地、海岸、ビーチ、そして山もあることで「アメリカの縮図」と呼ばれている。
メリーランド州の気候
海に近い州の東側は温暖湿潤気候に属し、西側は湿潤大陸性気候である。
前者の夏は気温が高く湿気が多い。そして冬は温暖で短い。
後者は高度が高い場所ほど年間の降水量が多い傾向にある。夏は暖かく、冬は降雪量もやや多めで非常に寒い。
メリーランド州の人口構成
約60%が白人、約30%が黒人、約6%がアジア人となっている。
多くの地域でダイバーシティが進み、2011年以降に生まれた子供たちの約60%は少数民族を両親に持つと言われている。アメリカで5番目に多様性が進む州と言われる。
東欧系、ユダヤ系、ヒスパニック、フィリピン、台湾、インドのコミュニティも都市部に形成され、アーミッシュも暮らしている。
メリーランド州の州都アナポリス
アナポリスは歴史ある港町。海軍兵学校があることでも有名。見学もできる。
18世紀からの建物が今も多く残り、歴史的建築物の保全にも熱心。街の古い建物にはリバティツリーと言われる木を模ったプレートが時代様式別に色分けされ、設置されている。コロニアルウォークに沿って散歩をすれば古くからの雰囲気を満喫することができる。
サンディーポイント州立公園では海水浴も楽しめる。海辺のダウンタウンにはシーフードレストランやおしゃれなショップが立ち並び、観光客に人気。
メリーランド州の名所あれこれ
ボルティモアに残るマクヘンリー砦は米国国歌の「星条旗」の歌詞が生まれた場所。1814年の米英戦争はボルティモアでも戦いがあり、丸一日以上のイギリス軍の砲撃に耐え、夜明け時にアメリカ国旗が無傷で旗めいていたエピソードをフランシス・スコット・キーが詩に作り上げ、人気が出たため国歌になった。
カトクティン山には40キロ以上のハイキング道があり、さまざまな野生動物を見ることができる。チェサピーク・アンド・オハイオ運河の遊歩道はサイクリングロードもあり、四季を通じて楽しめる。
アンティータム国立戦場跡やチェサピーク湾も歴史を学べるスポット。博物館、美術館、そして美味しいご当地グルメが待っている。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はメリーランド州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。