アメリカ合衆国にある50の州をそれぞれ紹介するアメリカ50州大解剖シリーズ。今回はモンタナ州を紹介します。
モンタナ州について
州都:ヘレナ
地域:西部
最大都市:ビリングス
人口:1,084,225人(2020年)
愛称:Treasure State
モンタナ州の地理
北側はカナダとの国境で、西からブリティッシュコロンビア、アルバータ、サスカチュワン州に接す。
西はアイダホ州、南はワイオミング州、東はノースダコタ州に接している。
アラスカ、テキサス、カリフォルニアに続き、米国で4番目に大きな面積で、日本全体の面積とほぼ同じである。
西側はロッキー山脈の北部がかかり、ミズーリ川やイエローストーン川などの河川にも恵まれ、州内の電力は水力発電が大部分を占めている。
モンタナ州の気候
広大な土地のため、気候も多岐にわたる。標高の高い山脈の上では全く異なるが、モンタナ州全体とすると、夏季は最も暑い7、8月も平均すると30度を超えることは少なく、さほど暑くない。
一年を通して雨量も少なめで安定している。最も寒いのは12月と1月で、0から-7度前後のことが多い。
モンタナ州の人口構成
白人が約90%、ネイティブアメリカンが約6%で、アジア人、黒人、ヒスパニックはアメリカの他の州と比べると非常に少なく、全米の中で最も低い値である。
ゴールドラッシュでアメリカの西部が湧く19世紀末から20世紀初頭にかけ、ヨーロッパや北欧系の白人がモンタナに開拓に訪れ定住したが、それ以前から住んでいた中国系の採掘の労働者は州民の反対に遭い、この地を去っていった歴史がある。
モンタナ州の州都ヘレナ
州都ヘレナの近郊は金と銀が産出されるため、炭鉱が盛ん。また、サファイヤも発掘されるため、観光客向けに砂金や宝石の採掘体験ツアーが用意されている。
他には州会議事堂、聖ヘレナ大聖堂、ヘレナ山、モンタナ歴史博物館なども観光の際は訪れたいスポット。
モンタナ州の名所あれこれ
モンタナ州には二つの国立公園がある。まず北にはグレイシャー国立公園。グレイシャーとは「氷河」の意味。氷河が長い時間をかけて削ってできた、渓谷や湖や平原などのさまざまな景色が美しい。ヘラジカ、ハゲタカ、ハイイログマなど貴重な野生動物に遭遇することもある。
南にはイエローストーン国立公園もあり、こちらも毎年たくさんの観光客が訪れる。
また、州内には多くの恐竜の化石発掘スポットもある。
バナック州立公園はゴールドラッシュ時に一斉を風靡したが、現在ではゴーストタウンと化している「保存状態の良い」廃村を散策できる。
アメリカで最も長いミズーリ川はモンタナ州から始まる。グレイシャー国立公園とイエローストーン国立公園の中間地点のあたりには、川の両脇が巨大な切り立った岩山が聳えるゲーツ・オブ・マウンテンズというスポットがある。息を呑む絶景を体験できるボートツアーも用意されている。
まとめ
アメリカ合衆国にある50州の中から、今回はモンタナ州をご紹介しました。
アメリカの州一覧と各州の特徴はこちらの記事で解説していますので、各州の特徴をまとめて読みたいという方はぜひご覧になってください。