アメリカの大学への進学を考えている方に知っておいてほしいのが、アメリカと日本では入試制度が大きく違うということです。
その上、海外留学は学業だけでなく生活のための準備も並行して進めなければなりません。
この記事ではアメリカ留学を志す方に向けて、
アメリカと日本の大学の違い
アメリカの大学ランキング
留学時に準備しなければならないこと
を詳しくご説明いたします。
もくじ
1. アメリカの大学は日本とこんなに違う!
1-1. 受験制度の違い
1-2. 学費の違い
1-3. 学校の種別や学期の違い
2. アメリカの大学ランキングTOP5【2022年最新版】
2-1. ハーバード大学
2-2. スタンフォード大学
2-3. マサチューセッツ工科大学
2-4. イェール大学
2-5. デューク大学
1. アメリカの大学は日本とこんなに違う!
アメリカの大学は、当然ですが日本の大学と異なる点がたくさんあります。
こちらでは、数多くある日米の大学の違いの中から
受験制度
学費
学校の制度
の3点について見ていきましょう。
1-1. 受験制度の違い
よく、「アメリカの大学入試には試験はない」と言われますが厳密には正しくありません。
確かに日本ほど入試における試験結果の比重は重くなく、学校ごとの入学試験を開催していない学校がほとんどです。
しかし、多くの学校で学力統一テスト(古くはセンター試験)に相当する、SAT(Scholastic Assessment Test )またはACT(American College Test)を受験してスコアを提出しなければなりません。
留学生は英語力のレベルを図るためにTOEFLのスコア提出が求められることもあります。
その他、
高校3年間の成績
推薦状
自己アピール文
どんな課外活動をしてきたか
インタビュー(面接)
などの要素から総合的に入学を認めるかどうかが決定されます。
受験する大学や学部によって、どの分野の成績や課外活動が重視されるかは異なります。
1-2. 学費の違い
日本の大学でも家計における学費負担は大きいですが、アメリカでは比にならないほど学費が高いようです。
日本の場合国公立大学の年間学費はおよそ53万円、私立大学の場合は90万円程度が平均とされています。
アメリカの公立にあたる州立大学は州民の学費が安く設定されていますが、それでも年間100万円以上かかることは珍しくありません。
私立大学の場合は年間で300〜700万円の学費が必要になります。
アメリカの学費は世界的にももっとも高い傾向にありますが、これは物価上昇率と比較しても異常な数値だと言われています。
つまり「アメリカの人からしても学費はすごく高い」状態なのです。
そのため、多くの人が奨学金や学生ローンを活用していますが、留学生は一般的なアメリカの学生ローンは利用できません。
留学生や日本人学生向けの奨学金制度も多くありますので、こういった制度も活用してみてはいかがでしょうか?
1-3. 学校の種別や学期の違い
日本でも公立大学・私立大学、4年制大学・短期大学と種類があるように、アメリカの大学にも種別があります。
【私立大学】
・私立総合大学
様々な専門分野が学べ、研究を目的としている大規模な大学です。
アメリカの名門と言われる大学は、ほぼ全てが私立総合大学に分類されます。
講師や講義のレベルが高いのですが、学部も生徒数も多いので自主性が必要です。
・リベラルアーツカレッジ
リベラルアーツカレッジは、総合大学と比べて小規模な四年制大学です。
クラスは少人数で、全寮制の学校が多いです。
小規模だからといってレベルが低いというわけではなく、学校によっては有名私立大学に匹敵するほど高レベルのところもあります。
・専門単科大学
音楽や美術、デザインなど、ある分野に特化した大学です。
その分野のスペシャリストによる講義が受けられることから、将来専門性の高い職業に付きたい方から人気があります。
・ジュニアカレッジ
2年制の私立大学で、クラスも小規模です。
ジュニアカレッジから3年次編入で4年制大学に入学する人も多いです。
【州立大学】
・州立総合大学
公立の総合大学です。私立ほどではないものの、大きな規模でカリキュラムも充実しています。
志願者数が多いことから入学願書では、推薦状などよりも成績や統一テストのスコアが重視される傾向にあります。
・コミュニティカレッジ
2年制の公立大学で、授業料も比較的安めです。
大学がある州に住んでる人は学費が安くなるので、トータルの学費を押さえるためにコミュニティカレッジから私立大学に3年次編入するケースもあります。
2. アメリカの大学ランキングTOP5【2022年最新版】
アメリカには世界最高水準の教育・研究ができる名門大学が集まっています。
留学未経験の方でも、世界基準での名門大学は?と聞かれるとアメリカの有名大学を思い浮かべるのではないでしょうか?
アメリカ留学に関するアンケート調査を行ったところ、以下のような調査結果が出ました。
やはりハーバードやマサチューセッツ工科大学など、世界的に有名な大学へ留学してみたいと思う方が多いようです。
アメリカには大学が数多く設置されていますが、実際に人気があるのはどの大学なのでしょうか?
ウォールストリートジャーナルとタイムズ・ハイヤーエデュケーションが発表したアメリカの大学ランキングTOP5と、学費・寮費についてまとめました。
卒業生の10年後の年俸の平均額についてもご紹介しています。アメリカでは出身大学は出世や起業に強く影響します。
特に大手企業の場合は、学閥や大学ごとのコネクションも重要なので、アメリカの学生は将来目指すキャリアから逆算して大学を決めることも多いのです。
大学ランキングは他にもUSnewsが主催したものなど有名なランキングがありますが、ウォールストリートジャーナルのランキングは学生目線を重視しているため、これから留学を考えている方の参考になると思います。
ウォールストリートジャーナルとタイムズ・ハイヤーエデュケーションによるアメリカの大学ランキングTOP5をご紹介します。
2-1. ハーバード大学
場所:マサチューセッツ州
学費(年間):約50,000ドル(約590万円)
学生寮(年間):約17,000ドル(約200万円)
卒業生の10年後の年俸(平均):約92,000ドル(約1,090万円)
ハーバード大学は、1636年に創立されたアメリカ最古の大学です。
これまでに多くのアメリカ大統領、ノーベル賞受賞者を排出したアメリカきっての名門大学として知られており、広大なキャンパスには多くの研究所や世界最大の学術図書館があります。
2-2. スタンフォード大学
場所:カリフォルニア州
学費(年間):約53,000ドル(約627万円)
学生寮(年間):約16,400ドル(約194万円)
卒業生の10年後の年俸(平均):約88,500ドル(約1,047万円)
スタンフォード大学はアメリカで最大級のキャンパスを持つ大学で研究所も多く、ビジネス・政治・メディア・スポーツ・テクノロジーの各分野で先進的な研究が行われています。
多くのIT企業が本拠地を置くシリコンバレーにあり、起業する卒業生も多いのが特徴です。
2-3. マサチューセッツ工科大学
場所:マサチューセッツ州
学費(年間):約53,800ドル(約636万円)
学生寮(年間):約16,390ドル(約193万円)
卒業生の10年後の年俸(平均):約96,033ドル(約1,136万円)
マサチューセッツ工科大学(MIT)は、アメリカでもっともノーベル賞受賞者を輩出した大学です。
大学内の研究所は最先端のラボとして、研究内容や研究成果が常に注目されています。
これまでMITの卒業生が立ち上げた企業は3万社を超え、460万人の雇用創出、1兆9千億ドルの年間収益を挙げていると推定され、アメリカのこれまでの科学・技術発展に大きく貢献したとして、国家的にも大きな役割を持つ大学です。
2-4. イェール大学
場所:コネチカット州
学費(年間):約55,500ドル(約657万円)
学生寮(年間):約16,600ドル(約196万円)
卒業生の10年後の年俸(平均):約80,200ドル(約949万円)
イェール大学は5人のアメリカ大統領、数多くの著名な政治家を輩出した権威ある大学です。
アメリカの大学には珍しく、全生徒が寮に入るイギリス風の全寮制大学としても有名です。
どちらかというと文系科目に強く、学生の5人に1人は留学生で大学からの奨学金制度が充実しています。
2-5. デューク大学
場所:ノースカロライナ州
学費(年間):約57,900ドル(約685万円)
学生寮(年間):約15,600ドル(約184万円)
卒業生の10年後の年俸(平均):約79,667ドル(約943万円)
デューク大学はアメリカで最も人気のある大学の1つで、入学試験の競争率が高いことで知られています。
研究に年間10億ドル以上の予算が組まれ、人気の専攻は公共政策・経済学・生物学・生体医工学・心理学など。
年間で60以上のアートイベントが開催されるなどパフォーマンスアートが盛んな大学としての一面を持ちます。
3. アメリカの大学留学時に必要な準備は?
アメリカの大学に留学する際、学業面と生活面の両方で準備を進めなければなりません。
とにかくやることが多くなる留学前に「これだけは忘れずにやるべき!」ということをまとめました。
3-1. 学業面
アメリカの大学へ入学が決まったら、まずはビザの取得を行いましょう。
留学に必要なビザの種類や、学生ビザで認められた範囲内で働く方法についてはこちらの記事で詳しくご説明しています。
アメリカで就労ビザを取得するために必要な手続きは?ビザの種類も詳しく解説
学生寮に住む場合は、入寮手続きをしましょう。
大学のハウジングオフィスに入寮したい旨を連絡し、指示通りに手続きをしましょう。
また、大学に提出するための健康診断を受けたり、アメリカ滞在時用の保険加入も必要です。
出国が近くなったら、
ワクチン接種証明書
陰性証明書
宣誓書
の3点を英文で用意しましょう。
3-2. 生活面
アメリカ生活を始めるために必要な準備として、
国際運転免許証
クレジットカード
生活用品/常備薬
調味料など
スマホ(SIMカード)
などがあります。
NYなど一部都市を除き、アメリカは車社会なので運転免許証がある人は日本で国際免許証を作っておきましょう。
また、現金はあまり使われないのでVISAやMasterCardなど国際ブランドがついたクレジットカードも必需品です。
生活用品等は意外と忘れてしまいがちですが、異国での生活ストレスを軽減するためにも大切です。
コンタクトレンズ、衛生用品、風邪薬等も忘れずに持っていきましょう。
また日本で買ったドライヤーやパソコンの充電器など、コンセントに繋げる物について、アメリカは日本のコンセントとほぼ同じ形状なので、変換プラグは不要です。また、ノートパソコンやスマホは各国の電圧に対応しているので変圧器は不要です。
詳しいアメリカのコンセント事情は以下の記事で解説しております。
合わせてご覧ください。
アメリカのコンセント事情は日本と違う?利用時の注意点
最近はアジア系食材店やスーパーで日本の食品も買えますが、値段はどうしても高くなりがちです。
出汁や調味料など「これがあったら安心」というものを持っていく人も多いです。
最後のSIMカードは、アメリカについてすぐ連絡できる状態にするためにも日本で準備しておくことを強くおすすめします。
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丁寧な日本語によるサポートもご利用いただけますので、ご本人とご家族の皆様からも安心できると高い評価を得ています。
アメリカでスマホを活用する方法については下記の記事をご覧ください。
関連記事:アメリカsimを利用してアメリカでスマホを使おう!
アメリカでの生活について、詳しい情報は以下の記事でも解説しております。
合わせてご覧ください。
アメリカの文化と生活習慣 留学・移住前に知りたい特徴を徹底解説!
アメリカでの暮らしの前に知っておきたい15つのこと&生活のコツ
まとめ
アメリカの大学は、高水準の授業が受けられ世界でも最先端の研究が出来ることから世界中から留学生が集まっています。
日本からも毎年多くの留学生が大学で学んでいますが、志望校に入学するためにはアメリカの受験制度を知り適切な対策をしておきましょう。
今回ご紹介した大学以外にも、アメリカには人気の大学が多くあります。
大学入学または留学が決まったら、ビザ取得や入寮手続きなどの準備も早めに取り掛かりましょう。
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