海外SIMの購入方法から使い方・選ぶポイントをわかりやすく解説

海外留学や海外出張の渡航先でスマホを使いたい場合、日本のスマホをそのまま持って行って使うことはできません。留学先・旅行先でスマホのデータ通信を使うためには、海外SIMカードやポケットWiFiの利用といった選択肢があります。とくに海外SIMカードは多くのメリットがある方法です。

スマホを毎日使っていても、SIMカードの取り出し・挿入を行ったことがない人も多いでしょう。そこで今回は海外SIMカードについて、使い方・初期設定の方法・購入方法・購入する際のポイントを中心に解説します。

1.海外SIMカードとは

海外SIMカードとは、海外でモバイル通信を利用するためのSIMカードです。
そもそもSIMカードは「Subscriber Identity
Module」の頭文字から取った呼び方で、電話番号などの契約者情報が記録されています。SIMカードには通信事業者の情報も入っていて、特定のキャリアの基地局と接続することが可能です。

海外SIMカードは海外の通信キャリアに対応したSIMカードなので、現地でモバイル通信ができるのですね。
海外SIMカードには、以下でご紹介するようにいくつか種類があります。

【販売元】

  • 現地の通信キャリアが販売しているもの
  • 日本の業者が販売しているもの

【形態】

  • SIMカード(物理)
  • eSIM

【利用期間や支払い】

  • 短期間用プリペイド(使用期間が決められている)
  • 長期間使用できるプリペイド(毎月チャージして使える)
  • ポストペイド(毎月使用した分を支払う)

渡航する目的、期間、料金、サポートなどに合ったSIMカードを選びましょう。

2.海外SIMカードを使うための準備

海外旅行で海外SIMのスマホを使うためには、海外SIMカード以外にも用意すべきものがあります。まずは海外SIMカードを購入する前に、下記の2つが手元にあることを確認しておきましょう。

  • SIMフリーのスマホ
  • SIMカードの取り出しピン(eSIMの場合は不要)

ここでは、それぞれが必要である理由と、現在手元にない場合の対処法を紹介します。

2-1.準備①SIMフリーのスマホ

携帯電話販売店で購入するスマホの多くはSIMロックがかかっているため、購入したキャリア以外のSIMカードが使用できません。そのため、海外SIMカードを利用する場合、SIMロックのかかっていない「SIMフリースマホ」を用意する必要があります。SIMフリースマホを用意する手段は、下記の2通りです。

  • SIMフリースマホを新規で購入する
  • スマホのSIMロックを解除する

SIMフリースマホは、家電量販店や格安スマホ事業者などで購入できます。

現在、所有しているキャリアのロックがかかっているスマホも、SIMロックを解除することで、SIMフリースマホに変えることが可能です。購入後100日以上を経過しているなど、各キャリアが設けている条件を満たしていれば、SIMロックを解除できます。

SIMロックの解除方法はキャリアごとに異なるため、自分が使用しているキャリアのSIMロック解除方法を調べましょう。

関連記事:SIMロックは解除すべき?メリットや解除方法を徹底解説

大手キャリア別のSIMロック解除やSIMフリー端末を使用するメリット、アメリカで使えるフリースマホについては以下に詳しく解説しております。あわせてご覧ください。

2-2.準備②SIMカードの取り出しピン

SIMカードの取り出しピンは、持ち手部分に細長いピンが付いた形状となっています。SIMトレイに付いている小穴へとピンの突起部分を差し込み、SIMトレイのロックを解除して開く仕組みです。

SIMカードの取り出しピンは、基本的にスマホ購入時の箱に封入されています。取り出しピンをなくしてしまった際は、クリップや安全ピンでも代用可能です。ただし、代用品はサイズが必ずしも合うとは限らないため、携帯端末を傷付けないように注意してください。

また、スマホ本体を傾けた状態でSIMトレイを開くと、SIMトレイと一緒にSIMカードが滑り落ちてしまいます。SIMカードの交換は、テーブルの上など平らな場所にスマホを置いて行いましょう。

ただし、eSIMを使えば、SIMカードの取り出しピンは不要です。eSIMはスマホにSIMをダウンロードして使うため、回線を切り替える際は、使用したい回線を選択するだけです。SIMカードを差し替える必要がないため、取り出しピンの準備も必要ありません。

3.海外SIMカードの購入方法

海外SIMカードを使う準備が整ったら海外SIMカードを購入しましょう。海外SIMカードの購入方法には、「現地で購入する方法」と「日本で購入する方法」があります。

海外SIMカードは基本的に日本で購入するほうが、日本語でのサポートやサービス品質、時間的な余裕などの点で有利です。ここでは現地・日本それぞれにおける海外SIMカードの購入方法を比較して解説します。

アメリカSIMでスマホを使う方法については以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。

アメリカでスマホ利用するならアメリカSIMの利用をおすすめします。留学・ビジネスなどでアメリカへ長期間行く方のなかには、現地でスムーズなスマホ利用を行うために「アメリカ現地SIM」の利用をお考えの方もいらっしゃるでしょう。しかし、日本での準備を怠ると、「アメリカで自分のスマホが使えない」という事態になる可能性があることに、注意しておかなければなりません。

3-1.現地で購入する

海外SIMカードを現地で購入するためには、現地の携帯電話ショップへ行く必要があります。不慣れな土地でのショップ探しは大変であるため、空港内のショップを利用することがおすすめです。

空港内のショップは到着ロビーに置かれていることが多く、入国後にすぐ海外SIMカードを購入できます。スタッフは旅行者の対応に慣れていて、渡航先が英語圏でなくとも英語で通じることが多い点もメリットです。ただし、空港内のショップは料金設定がやや割高であり、選択できるプランが少ないなどのデメリットもあります。

SIMカードを購入したいことを英語で話す際は、下記のように伝えましょう。

Hello, I’d like to buy a SIM card for travel.

上記の表現で、「旅行者用のSIMカードを買いたい」を意味します。スタッフが料金プランを提示したら、希望の料金プランを指差して選ぶか、「○GB, please」と答えましょう。

プラン選択後はスタッフにスマホを渡して、SIMカードの初期設定を行ってもらいます。スマホと一緒に元々のSIMカードも返却されるため、失くさないように気を付けてください。

3-2.日本で購入する

日本で購入する場合は、海外SIMカードを取り扱っているショップを利用します。海外SIMカードはネットショップや家電量販店・通信キャリアなどで取り扱いがあるため、販売店をチェックしましょう。

eSIMなら、ネットから購入が可能です。オンライン上で申し込みからダウンロードまで完結でき、日本で準備しておけば現地に着いた際に回線を切り替えるだけで使用できます。

販売店やプランを選ぶ際は、海外SIMのサービス対応エリアに注意してください。海外SIMはサービス対応エリアが決まっているため、自分が渡航する国・地域で使用できる商品を選ぶことが大切です。

購入する販売店が決まったら、利用プランを選択して海外SIMを購入します。日本で購入する際には英語を話す必要がないため、購入手続きで言語の壁に困ることはありません。事前に海外使用できるスマホを用意することにより、現地に到着してすぐにスマホを使える点もメリットです。

また、日本で海外SIMを販売しているショップの中には、日本語サポートを用意しているところもあります。現地で通信のトラブルに遭遇する可能性を考えると、SIMカードでもeSIMでも、日本語サポートを受けられるショップで購入したほうが安心です。

4.海外SIMカードの使い方・初期設定の方法

海外SIMカードは、カードをスマホに挿入して初期設定を行うことで、通常のスマホと同じように使えます。初期設定といっても難しい作業はなく、必要な作業はここで紹介する設定だけです。

4-1.手順1:APN設定を行う

APNとは「Access Point Name」の略であり、使用する回線をスマホに認識させる設定のことです。SIMカードと端末の組み合わせによっては、APN設定を行わなくても、自動でAPNが認識される場合があります。

APN設定が必要な場合は、スマホのOSによって設定方法が異なります。iPhoneの場合は「Safari(ブラウザ)」で海外SIM会社の構成プロファイルをダウンロードし、端末にインストールする手順です。

Androidであればホーム画面の「設定」から、海外SIM会社の接続先情報を直接入力して設定を行います。詳細な手順は海外SIM会社によっても異なるため、購入した海外SIMカード付属のマニュアルに沿ってAPN設定を進めてください。

4-2.手順2:アクティベートを行う

APN設定以外に、アクティベーションが必要な場合もあります。アクティベーションとは、通信会社がSIMカードの使用を許可して、回線を開通する作業です。ただし、旅行者用のSIMはアクティベーション不要な商品も多くあります。

海外eSIMの使い方・初期設定の方法

海外eSIMの場合、SIMカードを差し替えることなく、現地でデータ通信が使えるようになります。eSIMの場合、日本で申し込みを忘れていても、海外からでも申し込みから使用開始まで一連の手続きを完了させられるのが魅力です。

手順1:日本でeSIMをダウンロードしておく

eSIMでは、端末内部に埋め込まれたチップに回線の情報を追加することで海外でのデータ通信ができるようになります。そのため、eSIMを購入したら日本でeSIMのプロファイルをダウンロードしておきます。

プロファイルのダウンロードには、ネットワークが必要です。そのため、ネットワーク環境さえあれば、現地に到着してから空港やホテルでダウンロードすることもできます。しかし、現地のフリーWi-Fiはセキュリティ的なリスクが懸念されます。また、海外の空港では誰でも使えるフリーWi-Fiがないところもあります。できるだけ日本でダウンロードしておくほうが安心です。

手順2:現地で海外eSIMの回線を選択する

端末にeSIMがダウンロードされていれば、現地に着いたら回線を切り替えるだけでデータ通信が使えるようになります。

iPhoneの場合は、「設定」から「モバイル通信」に進み、「SIM」から海外eSIMの回線をタップするだけです。Androidもほぼ同じで、「設定」から「ネットワークとインターネット」に進み、「SIM」から使用したい海外eSIMの回線を選択します。Androidの場合は、メーカー・機種によって名称に違いがあることもあります。

なお、日本に帰って来た時も同じ流れで、いつも使っている回線に切り替えるだけで、通常通りデータ通信が使用できます。

5.海外SIMカードを使うメリット・デメリット

海外でスマホを使う方法には、海外SIMカード以外にもポケットWiFiや国際ローミングなどがあります。海外SIMカードの利用を検討している人は、海外SIMカードを使うメリット・デメリットを把握しておきましょう。

メリット(1)通信料金を低く抑えられる

他社の回線を利用する国際ローミングや、レンタル費用がかかるポケットWiFiには、通信料金が高くなりやすいデメリットがあります。
海外SIMカードを使うと現地の通信回線をスマホだけで利用できるため、通信料金を低く抑えることが可能です。

メリット(2)高額請求を心配せずに安心して使える

海外SIMカードの料金体系は、使用するデータ通信量分をチャージする方式や、毎月の料金が決まっている月額料金方式が一般的です。自分の通信料金を常に把握できるため、高額請求を心配せずに安心して使えます。

メリット(3)ポケットWiFiを持ち歩かなくて済む

海外SIMカードを使った場合はスマホ1つだけでインターネット接続が行えるため、ポケットWiFiを持ち歩く必要がありません。
ポケットWiFiの紛失や破損が心配な人や、ポケットWiFiとスマホの両方の充電を管理するのは面倒という人は、海外SIMカードの利用がおすすめです。

メリット(4)Wi-Fiスポット以外でも通信ができる

アメリカでも、ホテル・飲食店・空港・商業施設などで無料のWi-Fiが使用できますが、フリーWi-Fiを利用して通信機能を利用する場合、スマホを使う時はWi-Fiが届くエリアにいなければなりません。
海外用SIMカードは現地のモバイル回線を使用するため、圏内であれば時間や場所に関係なくスマホが使えます。

メリット(5)通話機能・SMS機能も使える

モバイルルータやフリーWi-Fiは、基本的には通信機能しか使えません。
海外用SIMであればアプリを介さない通話機能やSMS機能(テキスト)が使用できます。
アメリカではSMSは個人間の連絡やお店の予約、アプリやサービスの本人確認など日常的によく使われます。旅行や出張などでもこうした機能を使う機会も多いので、アメリカ滞在中に通話ができる海外用SIMを使うのがおすすめです。
また、万が一トラブルが起こった時のことを考えると、通話機能は使えた方が安心でしょう。

メリット(6)eSIMを利用すれば紛失リスクはない

eSIM対応スマホをお使いであれば通信キャリアから直接モバイル通信プランをインストールして、通信・通話機能が使えます。
物理的なSIMカードが不要なので、最短当日で開通でき、カードを紛失するリスクもありません。
ハナセルでは短期滞在でも使えるeSIMも販売しております。

詳細のご確認やお申込みはこちらからどうぞ。

eSIMについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

https://www.hanacell.com/users/america-sim/esim-merit-demerit/

デメリット(1)物理SIMは保管に注意が必要

海外用の物理SIMカードを使用する場合、アメリカでSIMカードの入れ替えをしなければなりません。
スマホ用のSIMカードはnanoサイズでとても小さいので、紛失しやすく、保管に気を配る必要があります。
紛失してしまうと再発行手続きが必要で、再発行手数料として2,000~3,000円ほどかかります。

デメリット(2)初期設定が必要

初めてのキャリアを使用する場合、初期設定が必要です。
iPhoneの場合は通信キャリアを利用するための設定をまとめたプロファイルをインストールし、Androidの場合はAPN設定でネットワークの名前やAPNアドレスなどを入力してネットワークを使えるようにします。
数分でできる簡単な作業ではありますが、初めて設定をする場合は手間に感じるかもしれません。

デメリット(3)SIMロックされてる端末は使えない

SIMロックされているスマホは、最初に契約したキャリア以外使えません。
2021年9月以前に日本国内で販売されたスマホを使っている場合は、SIMロックされている可能性があります。キャリアのマイページやスマホの設定メニューからSIMロック解除の手続きを行いましょう。
リユース品やアウトレットのスマホを購入する場合は、SIMロック解除かよく確認しましょう。

デメリット(4)海外キャリアは英語力が必要

海外のキャリアでSIMを購入する場合、当然ですが英語力が必要となります。
また、カスタマーサポートも英語のみの場合が多いので、SIMに不具合があったり、プランを変更したい場合は問い合わせが難しいケースも。
特に短期滞在の際には日本語で対応してくれるサービスがおすすめです。
ハナセルでは、お申込み・お問い合わせが全て日本語でご利用いただけます。日本人スタッフが丁寧に対応いたしますので、初めて海外SIMをご利用する方もご安心くださいませ。

レンタルWi-FiとSIMカードの比較については以下に詳しく解説しております。

https://www.hanacell.com/users/usa-sightseeing/travel-wifi-sim/

気をつけなければならないローミングについては以下に詳しく解説しております。

https://www.hanacell.com/users/america-sim/data_roaming/

6.海外SIMカードを購入する際のポイント

日本国内でスマホの通信契約を結ぶ際、キャリアやプランをもとにして選ぶように、海外SIMカードを購入する際も複数の選択肢から選ばなければなりません。

しかし、海外SIMカードを選ぶ際の基準は国内SIMと異なるため、注意しなければならないポイントがあります。

100名に海外SIMカードを選ぶ際、最も重視するポイントについてアンケートをとったところ、価格と答える方が1番多く見られました。

ただ価格以外も回答割合としては、多いという状況でした。

アンケート

ここでは自分に合った海外SIMカードを選ぶ際のポイントを詳しく解説いたします。

海外SIMでiPhoneを使用する方法については以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。

https://www.hanacell.com/users/america-sim/iphone-travel-sim/

6-1.SIMカードの種類

SIMカードの種類には、「データ通信専用」「通話専用」「データ通信+通話用」の3種類があります。しかし、通話のみの海外SIMカードを取り扱っている企業は少ないため、実質的な選択肢は、「データ通信専用」と「データ通信+通話用」という2種類です。

近年は、電話回線を利用せず音声通話を行えるアプリが普及しているため、データ通信専用のSIMカードで問題ないという人が増えています。しかし、データ通信専用SIMカードでは電話番号が取得できないため、仕事などでスマホを使う人は、電話番号を取得できる「データ通信+通話用」のプランがおすすめです。

6-2.SIMカードのサイズ

SIMカードのサイズには、下記の3種類があります。

  • 標準SIM
  • マイクロSIM
  • ナノSIM

標準SIMが最も大きいサイズで、ナノSIMが最も小さいサイズです。SIMカードを購入する際は、自分のスマホで使えるサイズのカードを購入しなければなりません。

スマホのSIMカードサイズと異なるSIMカードは利用できませんが、サイズが小さすぎた場合には、変換アダプタを取り付けることで、簡単にサイズアップが可能です。

また、海外SIMカード販売会社によっては、標準・マイクロ・ナノの3種類にカードを自分で切り取れるところもあります。サイズを選んで切り取れるSIMカードであれば、購入時にSIMカードのサイズを確認する必要がないため、おすすめです。

なお、eSIMの場合は物理的なSIMは存在しないため、SIMカードのサイズを気にする必要はありません。

6-3.SIMカードの対象国

海外SIMカードに利用対象国が設定されている場合、対象の国以外では使用できません。渡航先でSIMカードを購入する際は、対象国であるか否かを気にする必要はありませんが、日本であらかじめ購入する場合には注意が必要です。

また、アメリカで利用できる海外SIMカードの中には、グアムやハワイで使用できないものがあります。渡航先がアメリカ本土から離れている場合は、事前に確認しておきましょう。

ヨーロッパのように特定の地域を周遊したり、地球一周など複数の国をまたいだりする場合は、複数国で使えるSIMカードがおすすめです。複数国で同じSIMカードを使用する際は、カードによって特別な設定が必要であるため、事前に設定方法を調べておきましょう。

6-4.データ容量

データ容量は通信料に最も大きく影響します。購入するデータ容量は日本で普段使っている通信量を参考に決めましょう。

ホテルにWiFiがなかったり、地図アプリを多用したりすると、想像以上にデータを消費してしまいます。そのため、使用できるデータ量に対して不安を感じる人は、普段使用しているデータ通信量よりも多めのプランを契約することがおすすめです。

旅行中にデータを使い切ってしまった場合は、通信料金をチャージすることで、そのまま使い続けられる海外SIMカードもあります。しかし、日本のクレジットカードが使えないことやクレジットカードのブランドに制限が設けられている場合もあるため、注意しましょう。

6-5.サポートやサービス

海外SIMカードを選ぶ際に、サポートやサービス面で意識すべきポイントを2つ紹介します。

(1)日本語でのサポートに対応しているか

海外で突然SIMカードが正常に機能しなくなった場合など、非常事態に日本語でサポートが受けられると、安心して利用できます。

(2)テザリング機能が使えるか

テザリングを行うことができれば、一緒に行動している人もネット通信が可能です。また、データ容量がなくなった場合に、他の人からテザリングしてもらうこともできます。

このように、それぞれの海外SIMカード販売会社によって、サポートやサービスの内容が異なる点が、SIMカードを選ぶ際の基準となります

アメリカやハワイで利用する海外SIMなら、渡航前に日本で入手できる「HanaCellのアメリカ長期滞在SIMカード」がおすすめです。

HanaCell アメリカ長期滞在SIMカードのポイント

  • データ通信+通話用
  • 標準、マイクロ、ナノ、どのサイズにも切り取れるマルチカットSIM
  • 利用国はアメリカ(ハワイ含む)
  • 複数プランから必要なデータ容量が選べる
  • 日本語でのサポートに対応
お客さまの写真

料金を減らし、安心感も得ることが出来ました
野上 春澄さん(在米2年、$29プラン利用)
ハナセルの前に、アメリカの電話会社のサービスを利用していました。プランの変更、機種変更、これらに伴う相談やトラブル対処を英語でするのが難しく、電話や店舗で確認するたびに違う回答となり、結局プランの変更・機種変更などを諦めていました。ハナセルに移行する際、過去解決できなかった他の電話会社との対応、機種変更等についても具体的なアドバイスを頂き、以前より費用を減らし、安心感を得ることが出来ました。使っている最中に発生するトラブルや疑問も丁寧に教えて頂き、満足しています。

お客さまの写真

WiFi+緊急通話時のみの子供用に
角田 健さん(在米2年半、$9.99プラン利用)
友人から紹介してもらいました。子供用にSIMフリーiPhoneを購入し、プロバイダを選考した際、やはり価格と日本語サポートが魅力で決めました。$9.99というプランは他には無く、WiFi+緊急通話時にしか使用しない子供用のスマートフォンには最適です。

6-6.利用期間

海外SIMカードを選ぶときは、利用期間に合ったサービスを選びましょう。短期利用の場合はeSIM、長期利用の場合はSIMカードの利用がおすすめです。

近年旅行用のeSIMを提供している事業者が増えており、短期利用であればSIMカードよりも豊富なプランの中から選べます。対して、長期利用となるとSIMカードのほうがプランが豊富なので、よりお得なサービスを選びやすくなります。

同じ期間・同じ金額でeSIMとSIMカードを選べる場合は、eSIMを選ぶのがおすすめです。eSIMなら日本と現地で使用するSIMカードを差し替える必要がないので、出国・帰国時に手間なくネット回線を切り替えられます。しかし、海外で長期滞在する場合、SIMカードを頻繁に抜き差しするということはないので、eSIMではなくSIMカードを利用したからといって大きなデメリットはありません。

7.海外SIMとWi-Fiやローミングとの違い

海外旅行でスマホを使うには、現地のモバイル通信に対応したSIMあるいはモバイルルータを持参するか、現地のフリーWi-Fiを使う必要があります。
海外SIMとWi-Fi、海外ローミングとの違いについて見ていきましょう。

7-1.Wi-Fiとの海外SIMの違い

モバイルルータやフリーWi-Fiと海外用SIMとの違いを表にまとめました。

海外SIM フリーWi-Fi モバイルルータ 
使える機能 通話

SMS

インターネット

インターネット インターネット
料金 ◎(キャリアによる)
データ容量 〇(プランによる) 〇(プランによる)
セキュリティ
利便性

まず、海外SIMとWi-Fiの違いとして「使える機能」が挙げられます。

海外SIMはインターネットだけでなく通話やSMSといった機能も使えるので、旅行先や出張先でも普通のスマホのように使えます。
フリーWi-Fiやモバイルルータなどネット環境があればSkypeやwhatsupのようなメッセージアプリを使って連絡はとれますが、アメリカでは個人間の連絡やサービス利用にSMSを使うのが一般的なので利便性や連絡のしやすさでも海外SIMに軍配が上がります。

フリーWi-Fiは無料でインターネットが使えるのが利点ですが、Wi-Fiが届くエリアにいないとネット接続ができないので、場所を移動する度にWi-Fiスポットに接続しなければなりません。
都市部ならそれでもネットが使いやすいですが、車での移動中や郊外に行った際はWi-Fiを探すのは難しいでしょう。

モバイルルータは持ち運びできる点でフリーWi-Fiよりは使い勝手がいいですが、利用料金が高く設定されていることが多く、ルーター本体を借りて返すという手間もかかります。

以上のことから、海外用SIMがフリーWi-Fi、モバイルルータよりも使いやすく利便性の高い通信手段だといえるでしょう。

7-2.海外ローミングと海外SIMの違い

海外SIM 海外ローミング
使える機能 通話

SMS

インターネット

通話

SMS

インターネット

料金 ◎(キャリアによる)
データ容量 〇(プランによる)
設定
利便性

海外ローミング対応のキャリアを契約している方は、スマホの設定から海外ローミングをONにすればそのまま海外で通話・通信機能が利用できます。

SIMカードの入れ替えや申請手続きといった手間がかからないというメリットはありますが、海外ローミングを利用する際の最大のネックが「料金の高さ」でしょう。
キャリアにもよりますが1GBあたりの料金が高く設定されており、データローミング使い放題のキャリアでも1日数千円はかかります。

また、キャリアによっては海外ローミングの使用がオプション扱いで申し込みが必要だったり、そもそも海外使用に対応していないこともあります。
ハナセルの海外用SIMは短期滞在用、長期滞在用から選ぶことができ、最短当日にeSIMをインストールできます。
サポートも日本語対応しているので、初めて海外SIMを使う方やeSIMの設定が分からないという方でも安心してご利用いただけます。

海外でeSIMを利用するメリットについては、下記の記事でも詳しくご紹介しています。あわせてご覧ください。

まとめ:海外SIMカードの使い方・設定方法を詳しく解説

海外SIMカードを使うためには、SIMロック解除済みのスマホとSIMカードの取り出しピン、海外SIMカードを用意しましょう。海外SIMカードは現地購入を選択できるものの、サポート体制やサービス品質を考慮すると、日本で購入することがおすすめです。

海外SIMカードをスマホに挿入した後は、APN設定などの初期設定を行う必要があります。海外SIMカードは手間が多少かかるものの、通信料金を安く抑えられて、ポケットWiFiのように手荷物とならないことがメリットです。

SIMカードの種類・サイズ・対象国・データ容量など購入する際の注意点を踏まえて、自分に最適な海外SIMカードを選びましょう。

eSIM対応のスマホを使用されている方は、アメリカSIMが利用できるeSIMもおすすめです。

本体に内蔵されたSIMにキャリアの情報を書き込むので、物理的なSIMカードは不要。最短当日から通話・通信・SMS機能が利用できます。

ハナセルでは2023年11月から短期プリペイドeSIMもご利用いただけるようになりました!
旅行日数(7日間、15日間、30日間)によってeSIMを選べます。
eSIMはSIMの差し替えが不要なので、ハナセルの公式サイトでお申込みいただいた後、すぐに利用開始いただけます。

また、長期プランのeSIMは9$と、従来のSIMカード(15$)よりも40%オフでご利用できます。
解約手数料も不要なので、中長期の旅行や出張といった利用にもおすすめです。

日本人スタッフによるサポート体制も充実しておりますので、海外のサービスには抵抗があるという方もご安心してご利用いただけます。

eSIMのお申込みやお手続きの方法はこちらからご確認ください。
HanaCell アメリカ短期プリペイドeSIMはこちら
HanaCell アメリカ長期滞在eSIMはこちら

アメリカSIM 長期滞在
アメリカeSIM 短期プリペイド

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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