アメリカの国立公園人気トップ10!お得情報や注意点も

こんにちは!ハナセルです。

今回はアメリカの国立公園について、人気の高い場所、お得な入園の方法、制定されるまでの歴史、そして実際に訪れる際の注意点など、旅行前に知りたい役に立つ情報をたっぷりとご紹介します。

アメリカ全土に存在する魅力あふれる国立公園、あなたはどこに行ってみたいですか?

アメリカの国立公園人気TOP10

1. アメリカの絶景や大自然を体験できる国立公園とは

アメリカの誇る絶景や大自然を体験できるスポットというと、国立公園(National Park)です。1872年に制定されたイエローストーンが、世界で初めての国立公園と言われています。

アメリカ人の多くは国立公園に誇りを持っていて、現在も日頃のレジャーや長期休暇の目的地としてとても人気があります。

1-1. アメリカで生まれた世界初の国立公園

アメリカで世界初の国立公園が生まれた経緯は、アメリカの開拓が進むにつれ、「各地の多様な自然の景観や動物、そしてネイティブアメリカンの人々の暮らしをアメリカの財産として保全すべき」という見方が、実際に旅をした人々や科学者を中心に広がったことに始まります。

しかし、実際にその地域を訪れたことがない当時の一般人や議員は、そのような場所が実在するとは信じませんでした。そのため、保全の実現に至るには半世紀以上の時間を費やしました。

制定の決め手となったのは、ワイオミング、モンタナ、アイダホ州にまたがるイエローストーンをはじめとする地域に調査団を送り、写真や絵画などに風景を収めて資料として提出したこと。雄大な景観が描かれた絵画と本物の写真は、懐疑・反対していた人たちの心も掴み、1872年にイエローストーンが世界で初めての国立公園として制定されることとなりました。

なお、ヨーロッパやアジアの各地ではすでに国立公園のシステムがあったとも言われています。

1-2. アメリカに国立公園は何箇所あるの?

最もよく知られた、雄大な自然の風景が広がるアメリカの国立公園は63箇所あります。現在でも制定箇所は数年に一度のペースで増えており、一番最近仲間入りしたのは、ウエストバージニア州のニューリバー峡谷で、2020年12月27日に加えられました。

それ以外にもアメリカの国立公園(National Park Service)管轄下で、「保全」「古戦場跡」「軍事」「史跡」「湖岸」「記念史跡」「モニュメント」「保護区」「河川」「海岸」など約20の分類にわたる施設を管理しています。これらも含めると、アメリカには2021年現在で423もの国立公園があります。

1-3. ドライブついでに寄れるスポットもたくさん

アメリカの高速道路を走っていると、茶色の看板に白い字で国立公園関連の案内が出ているのを目にすることが多くあります。

中心となる63の国立公園は都市部から遠い場合が多く、訪れるのはなかなか大変ですが、その他の歴史関係のスポットや博物館などの施設は高速道路の案内で比較的よく遭遇します。

そう、国立公園はアウトドアだけではないんです!アメリカにお住いの方は、お住いの地域にもあるかもしれません。ぜひ地図で検索してみてくださいね。

2. アメリカで人気の国立公園トップ10

2020年はCOVID-19の流行で入園者数は前年度よりも下がりましたが、それでも、屋外で人との距離も取りやすいとあって、多くの人が国立公園を訪れました。

アメリカの国立公園の公式ホームページを参考に、2020年に入園人数が多かった順に、アメリカの人気の国立公園トップ10をご紹介します。

※参考 https://www.nps.gov/aboutus/visitation-numbers.htm

2-1. グレートスモーキー山脈国立公園 Great Smoky Mountains National Park

グレートスモーキー山脈国立公園

州:ノースカロライナ州、テネシー州
2020年の来園者数:1200万人

世界遺産に登録されています。アパラチア山脈の一部から成る、動植物が豊かなエリア。ハイキングが主な楽しみ方。トレイルが豊富にあり、乗馬や釣りも人気のあるレクレーション。数少ないアメリカ本土東部の国立公園ということもあって、米国東部から大勢の観光客が訪れます。2020年度はのべ1200万人が来園したということで、ダントツの人気です。

2-2. イエローストーン国立公園 Yellowstone National Park

イエローストーン国立公園

州:ワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州
2020年の来園者数:380万人

世界遺産に登録されています。有名なカルデラ地帯からなる一帯です。間欠泉や色鮮やかな鉱泉、巨大な滝は一度は見ておきたい場所として紹介されることが多いです。狼、グリズリー、山猫、バイソン、エルクなどの観察もでき、野生動物を見るならここが全米で一番の国立公園と言われています。ワイオミング州のグランドティトン国立公園にも面しているので、ぜひ同じ機会に両方回りたいですね。

2-3. ザイオン国立公園 Zion National Park

ザイオン国立公園

州:ユタ州
2020年の来園者数:360万人

切り立った岩場、水辺、砂漠、森などバリエーション豊かな自然が楽しめることで有名。バージン川が形作った様々な環境は、感動する風景が詰まったスポット。ラスベガスやソルトレークシティに滞在する人の観光名所としても大変人気があります。

2-4. ロッキーマウンテン国立公園 Rocky Mountain National Park

ロッキーマウンテン国立公園

州:コロラド州
2020年の来園者数:330万人

ロッキー山脈は言わずと知れた北アメリカを縦に二分にする長い山脈。車で横断して山を越える際は標高が4000メートルを越える地域もあるので、それなりの装備と覚悟が必要です。雪に覆われた山頂、切り立った岩山、所々に存在する湖の数々は素晴らしい風景です。岩山に登るミュールジカ、オオツノヒツジのほか、熊やクーガー(山猫)といった危険な動物も住んでいます。

2-5. グランドティトン国立公園 Grand Teton National Park

州:ワイオミング州
2020年の来園者数:330万人

イエローストーン国立公園の隣に位置するグランドティトンには、ティトン山脈の中で一番の高さの岩山がそびえ立ちます。アルプス山脈と同じ成り立ちをしており、山々の間には湖も存在します。スキー場など豪華ホテルを併設したリゾート地としても有名で、食事や宿泊施設・サービスにこだわりたい方に人気の国立公園です。

2-6. グランドキャニオン国立公園 Grand Canyon National Park

州:ネバダ州、アリゾナ州
2020年の来園者数:290万人

世界遺産に登録されています。その名前を知らない人はいない、グランドキャニオン。コロラドプレートが数百年かかった侵食により深くえぐられ、溝は深いところで1マイル(約1.5キロ)もあります。ラスベガスからヘリコプターやバスなどの観光ツアーが出ていたり、現地では馬に乗って巡るツアーもあったりと、楽しみ方が色々用意されているのも魅力。歩いて回るトレイルは上級者から初級者向けまで様々な難易度が用意されています。

2-7. カイヤホガバレー国立公園 Cuyahoga Valley National Park

州:オハイオ州
2020年の来園者数:280万人

2000年に制定された、比較的新しい国立公園。オハイオ州北部に位置するクリーブランドに近い森林一体が国立公園に指定されています。園内には多くの歴史的な住居や橋などがあり、列車に乗ることもできます。森の中に川が流れ、水辺のレクリエーション、サイクリング、ハイキングなどができることでも地元の人に人気があります。

2-8. アーカディア国立公園 Acadia National Park

州:メーン州
2020年の来園者数:270万人

アメリカ合衆国の大西洋に面した沿岸の中で一番の高さがある山があります。切り立った花崗岩の岬周辺にはムース、コヨーテ、フクロウ、鷲など様々な野生動物が住んでいるので、観察するのにももってこいです。都市から離れているため、夜は暗く、天体観測をするのにも人気のエリアとしても知名度が高いようです。

2-9. オリンピック国立公園 Olympic National Park

州:ワシントン州
2020年の来園者数:250万人

世界遺産に登録されています。ワシントン州のオリンピック半島一帯が国立公園に指定されています。太平洋沿岸のビーチを始め、森林、高山と色々な自然の条件が揃っており、多様な生物が暮らしています。

2-10. ジョシュアツリー国立公園 Joshua Tree National Park

州:カリフォルニア州
2020年の来園者数:240万人

砂漠の中に現れたオアシスのような国立公園。開拓時代に栄えた金鉱跡や湖、山など見所がたくさんあります。トレイルやハイキング、ロッククライミングも人気です。日の出、夕焼けも美しく、夜は満天の星が楽しめます。長い間ジョシュアツリーはミュージシャンやアーティストをインスパイアし、近辺のスポットでは音楽やアートが楽しめる場所もたくさんあります。

3. まだまだある!有名なアメリカの国立公園

次は、日本人にとってもとても馴染みのある名前、そして本やテレビなどどこかで見たことがある絶景の国立公園を5つご紹介します。
 

3-1. ブライスキャニオン国立公園 Bryce Canyon National Park

ブライスキャニオン国立公園

州:ユタ州

フードゥーと言われる石灰岩が侵食されてできた独特の岩岩が立ち並び、特にサンセットポイントなどのスポットで日の出を楽しむのが有名。ラスベガスから訪れるコースが一般的です。

3-2. ハワイ火山国立公園 Hawaii Volcanoes National Park

州:ハワイ州

世界遺産に登録されています。マウナロアとキラウエア火山が公園に指定されています。展望台、博物館、芸術センター、トレイルなど、観光名所が沢山用意されており、特に洞窟や加工沿いのトレイルは人気スポット。活火山なので、トレイルが通行止になったりなど、変更がある場合もあります。

3-3. アーチーズ国立公園 Arches National Park

州:ユタ州

長い年月をかけて、風と雨の侵食によって作られた、有名なアーチ型、O型の岩のスポットが目白押し。一旦入園すると、トレイルに沿って自分で歩くしかスポットに到達する方法がない。早朝から1日がかりで観光するのがいいようです。

3-4. デスバレー国立公園 Death Valley National Park

州:カリフォルニア州、ネバダ州

信じられないほど高温になることで「死の谷」と呼ばれるデス・バレー。谷の深さは海抜マイナス90メートル近くになる部分もあり、熱がこもりやすく、時には50度以上を記録することがあります。また夜間は冷え込むため、寒暖の差が激しいです。美しい岩山ザブリスキーポイントや、乾ききった岩塩の結晶が一面を覆うバッドウォーター湖なども有名ですが、映画スターウォーズの砂漠のロケ地に使われたことでも有名で、撮影地をめぐるツアーもあります。

3-5. マウントレーニア国立公園 Mount Rainier

州:ワシントン州

レーニア山はアメリカで五番目に古い国立公園。4392メートルの、山頂には常に雪が残る、日本人には富士山を彷彿とさせる形の山です。昔から日系移民の間では、アメリカの富士として親しまれているようです。四季を通して楽しめますが、中でも夏・秋が人気で、美しい高山植物や鮮やかな紅葉が目を楽しませてくれます。

4. 年間パスでアメリカの国立公園をお得に回ろう

アメリカの国立公園は、入園料が無料のところもあれば、有料のところもあります。事前に公式ホームページで確認しましょう。入園料は取らず、車一台につきかかる駐車料のみのところや、一人ずつ入園料・入館料を取る場合も、また閑散期は無料というケースもあります。入場料がかかる国立公園では、数年に一度わずかに金額が上がっている傾向です。

アメリカに在住されている方や長期旅行をされる方で、年に何箇所も国立公園をめぐる場合は$80の年間パスポートを購入した方が安く済む場合があります。

年間パスポートはAmerica The Beautiful National Park Passと呼ばれ、こちらのホームページで購入が可能。車一台で一緒に行くことを条件に、年間パスポート1枚で3人の大人と16歳以下の子供は何人でも無料になります。

ただし、すべての国立公園に適用されるわけではないので、ホームページでお目当ての国立公園が対象になっているかご確認を。

また、アメリカ在住で小学4年生のお子さんがいるご家庭では、この年間パスポートと同じ内容のものが1年間無料でもらうことができ、家族も無料になります。

5. 国立公園巡りが楽しくなるスタンプ帳

アメリカの国立公園をめぐるのが楽しくなるPassport To Your National Parksという小型のブックレットが販売されています。こちらのホームページで購入可能です。

このブックレットはまさにパスポートの大きさで、中には国立公園の地図やトリビアなどが情報豊富に書かれています。国立公園に行くとビジターセンターがあり、そこにスタンプがあるので、記念に押して、収集を楽しみましょう。

日本の札所めぐりのような、ちょっとした達成感と、次はどこに行こうかな、と楽しい計画を立てられる微笑ましいアイテムです。

6. アメリカの国立公園を訪れる際の注意点

アメリカの国立公園を訪れる際の注意点

アメリカの国立公園には、日本の自然環境では想像できない気候や地形、動植物が多く存在します。身の安全を守るために服装や装備をしっかり準備してから入園しましょう。

国立公園内にはレンジャーと呼ばれる、制服を着た人たちがいます。質問がある場合は彼らに聞けば色々教えてくれます。

6-1. 必ず適した服装で

歩きやすく丈夫な靴・ブーツ、寒暖差が大きい地域では重ね着やジャケットを。

季節はもちろん、1日の中での寒暖の差や、乾燥の情報をよく調べてから準備しましょう。国立公園内には衣料品を扱うお店はほぼないので、事前のリサーチは怠らず。

6-2. 持ち物はしっかり準備

万が一怪我をした際の応急処置ができる救急セット、スナック、水、日焼け止めは必須。虫除けも持っていきましょう。

特に長距離のトレイル(登山道など)の途中では電話が繋がらなかったり、救助をお願いしても時間がかかる場合もありますので、しっかりとした準備を心掛けましょう。

6-3. ゴミは持ち帰ろう

ゴミは全て持ち帰りましょう。ポイ捨ては厳禁です。園内は大抵ゴミ箱が用意されていません。

6-4. 動植物に影響を与えない配慮を

屋外で調理やキャンプをする際は、食べ物やゴミは必ず熊よけの入れ物に入れて保管しましょう。キャンプの経験がない人は、必ずキャンプの知識を十分につけてから。国立公園は広く、レンジャーの方もなかなかすぐには駆けつけられません。

また、可愛い動物や大型の動物を目撃した際でも、餌付けは絶対してはいけません。生態系を壊すことにもなりかねないので、動物は見かけても食べ物を与えないようにしましょう。

まとめ

アメリカの国立公園について、その歴史、人気スポット、お得情報、注意点をお伝えしました。皆さんが行きたい国立公園は見つかりましたか?

せっかくアメリカを訪れているなら、国立公園に行かないなんてもったいない!魅力溢れるアメリカならではの雄大な自然に触れる旅行を計画しましょう!

アメリカ携帯ハナセルが運営する「アメリカ新生活・移住ブログ」では、本記事のように、アメリカでの生活や旅行で困ったときの解決方法や、アメリカに行く前に知っておきたい知識など、アメリカで役立つ様々な情報を発信しています。

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吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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