携帯電話は、アメリカ旅行を楽しむためには、欠かせないものです。メールや電話だけでなく、現地で評判のレストランを調べたり、目的地までの経路を地図アプリで確認したりするなど、アメリカ旅行中に携帯電話を使う機会は意外と多くあります。
しかし、アメリカ滞在中に、日本から持参した携帯電話をそのまま使うと、高額な使用料金が請求されることがあるため注意が必要です。
そこで、この記事では、携帯電話の使用用途や滞在日数に合わせた、お得な利用方法を紹介します。
目次
1.アメリカ旅行で携帯電話を使う4つの方法
アメリカ旅行で携帯電話を使いたい場合は、携帯電話・通信会社を日本のものにするか、アメリカのものにするのかで、携帯電話を使う方法が異なります。
携帯端末 | 日本 | 日本 | アメリカ |
通信会社 | 日本 | アメリカ | アメリカ |
使用方法 | 国際ローミング機能 | 海外SIM ポケットWi−Fi |
海外SIM アメリカの携帯電話 |
おすすめな人 | 短期滞在者 | 短・中長期滞在者 | 長期滞在者 |
ここでは、上記の表にある各使用方法について、どのような人におすすめなのか、利用時の注意点について解説します。
1-1.【短期滞在者向け】国際ローミング
国際ローミングとは、日本国内で使っている携帯電話をそのまま海外で利用する通信方式です。日本の通信会社が、現地の通信会社が管理する回線を使えるようにすることで、旅行者が電話やインターネットなどのサービスを利用できます。
国際ローミングを使うためには、大手キャリアであれば、特別な設定や新しい端末の契約などは必要ありません。携帯電話の設定から「データローミング機能」を有効化するだけで、旅行先でも、そのまま使用できます。
しかし、国際ローミング機能は、音声通話料が高く、パケット定額制も通常は適用されません。そのため、日本と同じような感覚で使うと、思わぬ高額請求に繋がることがあります。
定額制の国際ローミング機能を提供している通信会社もありますが、通信容量に制限があるため、数日程度の短期的な滞在者に向いている方法です。アメリカに1週間以上滞在する場合は、国際ローミング以外の方法を検討しましょう。
1-2.【SIMロック解除できる短期~長期滞在者向け】アメリカのSIM
アメリカに旅行で短期滞在する方や、駐在などで中長期で滞在する人におすすめなのが、現地の通信会社が提供するSIMカードを自分の携帯電話に差し込んで使う方法です。現在使用している端末が、SIMフリースマホやSIMロック解除ができるものである場合は、海外用SIMカードをそのまま差し込んで使えます。国際ローミングより安い価格で、データ通信・通話が可能です。
アメリカに到着後、現地でSIMカードを購入する方法もありますが、英語が堪能な人でない場合は、詳細な契約内容を確認できないため、おすすめできません。日本国内でアメリカのSIMカードを購入できるサービスがあるため、英語力に不安を感じる人は、渡米前にSIMカードを購入しておきましょう。
アメリカのSIMカードを利用する方法では、海外SIM使用時は電話番号が変わります。逆に言いますと、アメリカのSIMならアメリカの携帯電話番号が使えるというメリットもあります。新しい電話番号に変更されても、携帯電話の使い方自体は、変わりません。
また、最近ではeSIMというものもあります。
eSIMはスマホに内蔵された本体と一体型のSIMのこと。
利用したいキャリアのeSIMの情報を書き換えれば、物理的なSIMカードが無くても新しいキャリアでのモバイル通信や通話といったサービスが利用できます。
短期アメリカ旅行時のeSIMを選ぶなら安心の日本語サービスがあるハナセルアメリカ短期プリペイドeSIMがおすすめ!
旅行日数(7日間、15日間、30日間)によってeSIMを選べます。
ハナセルの公式サイトでお申込みいただいた後、すぐに利用開始いただけます。
ハナセルの短期プリペイドeSIMの詳細や、対応機種の確認はこちらのページをご覧ください。
1-3.【SIMロック解除できない中長期滞在者向け】ポケットWi-Fi
現在使っているスマホやタブレットのSIMロックが解除できず、アメリカのSIMを使えない場合は、ポケットWi-Fiを利用することで、インターネットが使えます。ポケットWi-fiとは、外出先でもインターネットが使える、ポータブルWi-Fiルーターのことです。現地用のポケットWi-Fiを使うことで、スマホやタブレットをインターネットに接続できます。
ポケットWi-Fiを利用することで、インターネットは定額で行えますが、通話機能は国際ローミングとなるため、通話による高額請求に注意が必要です。また、携帯電話のデータローミングをオフ設定にしておかないと、意図せずに高額な国際ローミングのデータ通信を利用してしまう場合があります。海外SIMに比べると、利用料は比較的割高となります。
関連記事:海外レンタルWiFiとSIMカードはどちらがおすすめ?
1-4.【SIMロック解除できない長期滞在者向け】アメリカの携帯電話
北米大陸縦断旅行や留学などアメリカに長期滞在する人のうち、現在使っているスマホやタブレットのSIMロックが解除できない場合は、携帯電話も通信会社もアメリカのものを使うことをおすすめします。
基本的に、アメリカの携帯電話を利用するためには、現地で端末を購入し、通信会社を契約します。しかし、手続きをアメリカで行うと、全て英語で手続きが必要なため、英語力に不安を感じる人には、難しいです。
一方で、日本国内でアメリカの携帯電話を購入・通信サービスの契約を行い、日本にスマホを届けてもらえるサービスもあります。購入後のサポートも日本語で受けられるため、英語力に不安を感じる人は、国内で購入・契約ができるサービスを利用することがおすすめです。
HanaCellでは、アメリカのスマホとSIMカードのセットが日本語のウェブサイトから手軽に注文できます。日本への配送も送料無料なので、渡米前にアメリカの携帯を準備しておきたい方に便利なサービスです。
2.アメリカ旅行ではどれくらいのデータ通信量を使うの?
ポケットWi-Fiやパケット定額制では、一定の通信データ量を超えると、通信制限がかかったり速度が遅くなったりすることがあります。通信制限を回避し、快適に使用するためには、使用するデータ通信量に合わせてプランを選ぶことが大切です。
スマホでよく使う機能で、どのくらいの通信量を消費するのかを以下の表にまとめています。使い方によっては通信量は大きく変わるため、あくまで目安として参考にしてください。
1回あたりの通信料 | 300MBでできること | |
Webサイト閲覧 | 約150KB(1ページ) | 約2,000ページ |
マップ閲覧 | 約37MB(1回) | 約81回 |
メール送信 | 約500MB(1通) | 約600通 |
動画閲覧 | 約12MB(1分) | 約25分 |
メッセージアプリのテキスト送信 | 約2KB(1回) | 約150,000回 |
メッセージアプリの音声通話 | 約420KB(1分) | 約720分 |
アメリカ旅行中には、地図アプリやメールの利用が増えます。知らない土地を観光する場合は、地図アプリに頼る機会が多いです。また、観光中に写真を撮影し、日本の家族や友人に写真付きメールを送ることが増えるため、テキストだけのメールに比べて、通信量は多くなります。アメリカ滞在中は、多くの人の想像よりも携帯電話を利用する機会が多いため、ある程度余裕を持ったプラン選択がおすすめです。
3.アメリカ旅行中に携帯料金を節約する方法
日本では、データ容量無制限や電話使い放題など「自由度の高いプラン」の広がりによって、使用料金を意識せずに携帯電話を使っている人も多いです。しかし、国際ローミングや現地SIMによっては、特に注意せずにスマホを使っていると、思いがけない高額な通話・通信料金を請求されることがあります。アメリカ旅行中は、日本にいた頃よりも、通話・通信料金に注意しなければなりません。
ここでは、アメリカ旅行中の携帯料金を節約するために、通話料金やデータ通信量を減らす方法を3つ紹介します。
3-1.メッセージアプリの無料通話機能を使う
アメリカから日本に国際電話すると、国内通話に比べて通話料が高くなってしまいます。通話料金を抑えるためには、国際電話ではなく、メッセージアプリの無料通話機能を使いましょう。データ通信量は消費しますが、国際電話に比べれば、お得に通話可能です。
LINEなどの日本でよく使われているメッセージアプリの通話機能は、アメリカでも使用できます。通話したい相手もアプリをインストールしている必要がありますが、効果的に通話料金を節約できるため、アメリカ旅行でもぜひ活用しましょう。
関連記事:アメリカ人はLINEを使わない?米国で一般的なメッセージアプリとは
3-2.使わないときはデータ通信をオフにする
スマホでは、アプリのバックグラウンド通信機能により、非操作時もデータ通信量を消費していることがあります。非操作時のデータ通信量を節約するためには、データ通信そのものをオフにしましょう。
また、データ通信をオンにしているときは、アプリのバックグラウンド通信機能を無効化することで、通信量を節約できます。バックグラウンド通信機能をオフにすると、データ通信量の節約だけではなく、バッテリー消費の軽減にも効果的です。
3-3.公共施設やレストランでは無料Wi-Fiを使う
日本と比較すると、アメリカは無料Wi-Fiの普及率が高い国です。公共施設やレストラン、ホテルなど様々なところにある無料Wi-Fiを使うことで、データ通信量が節約できます。
ただし、無料Wi-Fiの通信速度や品質は安定していません。接続が不安定で繋がりにくいこともあります。セキュリティが脆弱で、通信内容を盗み見られるリスクがあるため、クレジットカード番号などの大切な情報をスマホで扱うときは、無料Wi-Fiの利用を避けましょう。
関連記事:アメリカで無料WiFiが使える場所といえば?
まとめ
普段、携帯電話をあまり使わない人でも、慣れない旅行先では観光地やレストランを調べたり、日本の家族や友人に連絡を取ったりすることで、携帯電話を使う場面は増えます。通話・通信料金を気にせず、快適に携帯電話を使うために、渡米前からの準備が大切です。
日本から携帯電話を持参するべきか、アメリカの通信会社・携帯電話を使うべきかは、旅行期間の長さによって異なります。自分のアメリカ滞在期間や現在の状況から、最適な方法を決定しましょう。
また、SIMロックを解除してアメリカのSIMを使う場合は、渡米前に日本語で契約できるハナセルのアメリカSIM・eSIMをぜひご検討ください。