アメリカに渡航する場合、手持ちの家電製品は日本にいるときと同じように使用できるのか、不安に思う方も多いでしょう。
アメリカと日本におけるコンセント事情には、少し異なる部分があります。安全に使用するためにも、電圧や形状などの事情を調べることは大切です。
この記事では、アメリカにおけるコンセント事情を解説します。日本のコンセント事情との違いや、利用時の注意点も解説するため、手持ちの家電製品をアメリカでも使いたい方は参考にしてください。
目次
1.日本とアメリカにおけるコンセント事情
コンセントは2つ穴や3つ穴、プラグ(コンセントの差込口)の形状のタイプなどたくさんの種類があり国や地域によって主流のタイプが異なります。
今回は、アメリカと日本のコンセントタイプのイメージに関するアンケート調査を行いました。
実に86%の人がアメリカと日本のコンセントは違うというイメージを持っているようです。
実際に旅行や留学などでアメリカに行って、日本のコンセントが使えなかったという経験がある人も多いのではないでしょうか?
世界的によく使われているコンセントプラグのタイプを見てみましょう。
画像引用元:ニュージーランドで使われているコンセントの種類は?気になるプラグ・電圧事情まとめ | 留学ブログ
実はアメリカと日本のプラグタイプはともにAタイプで、コンセントの形状は同じであるものの電圧が異なります。
そのため、日本国内仕様の家電や電化製品をそのまま使おうとしても使用できません。
異なる電圧のコンセントに接続すると、製品の故障や事故の原因にもなります。かならずその国の規格に合ったコンセントをご使用ください。
ここでは、日本とアメリカにおけるコンセント事情を解説します。
日本とアメリカではコンセント以外にも、生活で使う様々な道具や住宅の設備に違いがあります。
アメリカから日本へ一時帰国する際の持ち物については以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。
一時帰国の準備と持ち物は?日本で何をすればいい?海外在住歴35年の筆者が一時帰国のコツを紹介
1-1.コンセント形状は日本とほとんど同じため変換プラグは不要
アメリカと日本のコンセントの形状はほとんど同じです。日本のコンセントは、2つ穴のタイプが一般的です。
一方、アメリカにおけるコンセントの形状には、コンセントの差込口が2つ穴のタイプと、3つ穴のタイプがあります。
アメリカのプラグは、日本のプラグのように平たい2つの金属部分のプラグと、平たい2つの金属部分に加えて丸い金属部分がついたプラグの2種類です。2つの平たい金属部分を持ったプラグは日本のプラグ形状に似ていますが、平たい金属部分が日本のプラグと少し異なっています。
日本のプラグは、そのままアメリカのコンセントに差し込むことが可能です。丸い穴には差し込みがないプラグでも使用できるため、変換プラグ(変換アダプター)は必要ありません。
日本で日常的に使用しているスマホの充電も、変換プラグを用意する必要がなく充電可能です。
1-2.アメリカのコンセントは電圧が少し異なる
日本製品で「入力:100V」となっている製品は、110V以上の電圧の国では使用できません。コンセントにプラグを差し込んだ時点でショートしてしまい、製品の破損につながるため、必ず事前に確認しましょう。
電化製品の電圧を確認するためには、電化製品の裏や取扱説明書の「入力:AC100−240V」「入力:100V」と書かれている部分を見てください。
2.アメリカでコンセントを使用するのに変圧器は必要?
アメリカだけではなく、ほとんどの国の電圧は日本よりも高くなっています。
そのような国で100V対応の日本の製品を利用してしまうと、プラグを挿した時点でその製品自体がショートして故障してしまうことはもちろん、最悪の場合飛び散った火花等で火傷や怪我をしてしまうこともあります。
また、宿泊したホテルなどの施設で電圧の合わない製品を使ってしまった場合、施設の設備の故障を引き起こし、賠償問題が発生することも考えられます。
製品には説明書やアダプター、コンセントや本体などに「100V対応」「入力:100V」などと必ず表記されています。
海外で電化製品を使用する際は、対応の電圧を確認して、対応していない場合は変圧器を使用するなど十分に注意することを心がけましょう。
3.アメリカの電圧に関して
日本の電圧は100Vが標準になっています。
これは他の国と比較すると低めの値なのですが、事故防止や安全性を考慮して定められています。
電圧が日本よりも少し高い120Vとされているアメリカでは、その電圧に耐えられる電化製品でなければ使用できません。
わずかな違いではありますが、配慮を怠ると事故や故障を招くことになりますので注意しましょう。
しかし、現在販売されているノートパソコンやタブレット端末、スマートフォンやデジタルカメラ、シェーバーなどは、世界の様々の国での利用を想定してつくられているものが多くあります。
そういったものは、充電アダプター等も含めて低電圧に変換してから内部誘導する仕様になっており、対応電圧も100Vから、ヨーロッパなどで主流とされている240Vまでと表記されているため問題なく使用できます。
特に気をつけたいのは、ドライヤーやスチームアイロン、ケトルや消毒用煮沸器などの発熱器具です。
わずか1.2倍の電圧でも、その2乗、1.44倍の発熱量になりますので、異常加熱を引き起こす原因になります。
旅行者などでホテル備え付けの製品を使用すれば問題ありませんが、長期滞在予定で日本の製品を持ち込む場合には、どの電化製品も対応電圧を確認する、または変圧器を用意するなどの対応が必要です。
アメリカ旅行に必要なものはこちらの記事も合わせてご覧ください。
4.延長ケーブルやドライヤーなど使用する際の注意点
ドライヤーは電熱線で熱を発生させて熱風を出すのですが、電熱線に通る定格電圧は決められています。
ドライヤーは消費電力が大きいので、想定よりも高い電圧を流すと異常加熱により電熱線が正常に機能しなくなってしまいます。
ドライヤーの故障や発火など、危険なトラブルが発生するリスクがあるので絶対に電圧が違う家電を無理やり使わないでください。
また、通常の変圧器だとドライヤーの消費電力の大きさに対応できないので、どうしても変圧器を使いたいという場合はドライヤー専用の変圧器を使用した方がよいですが、やはり安全に使うためにはアメリカの電圧に対応した製品の方がおすすめです。
「ヘアケアにこだわりがあって日本のドライヤーを使いたい」という場合は、電圧切り替えができる海外対応品を日本で買うか、日本メーカーの製品をアメリカで購入するという方法があります。
日本で買える海外対応の高機能ドライヤーパナソニックのナノケア、三木電器産業のプラズマケア、コイズミのマイナスイオンドライヤー、レプロナイザーの7Dplus以降のモデルなどがあります。
複数のコンセントを繋げる延長コードも、電圧の変化による発火や漏電を避けるために海外対応製品を持っていくか、現地で購入しましょう。
5.アメリカでは「コンセント」が通じない!?
アメリカで「コンセント」は「Outlet(アウトレット)」と呼びます。
コンセントとは大正時代に電気を使った道具が日本に入ってきた時に使われていた「concentric plug」というプラグから取られたと言われています。
画像引用元:Museum of Plugs and Sockets: types xxx
意外と歴史のある呼び方なんですね。
ちなみにイギリス英語では、「Socket」あるいは「Powerpoint」と呼びます。
6.アメリカでスマホの充電はできる?
アメリカでホテルなどに滞在する場合、日本で使用しているスマホが充電できるかどうか、不安に思う方は少なくありません。
現在使用中のスマホが120Vの電圧に対応している製品の場合、変圧器は不要でそのまま充電が可能です。対応していない場合は変圧器が必要となるため、対応の電圧を確認しましょう。
利用者の多いiPhoneは120Vに対応しているため、変圧器も不要です。スマホの他に、ノートパソコンやカメラなどの充電を行うときも同様となります。手持ちの家電製品がアメリカの電圧に対応しているかどうか、1つずつ確認してください。
使用する電化製品が多くなると、延長コードや電源タップが必要なケースもあります。ただ、延長コードや電源タップを使用する場合は注意が必要です。
延長コードや電源タップを使用する場合も、アメリカの電圧に対応していなければ使用することができません。また、日本の延長コードは2つ穴がほとんどであるため、アメリカの3つ穴プラグに指すことができず、変換アダプターが必要となります。
電気が通るコード類は、使用する国の電圧に対応する製品でなければ、発火したり漏電したりする可能性があります。電源をたくさん確保したい場合や長いコードが必要な場合は、アメリカの電圧に対応しているものを準備しましょう。
なお、アメリカにスマホを持っていくと、そのまま使うと国際ローミングになり、通常の利用料金以外に国際ローミング料金がかかります。
アメリカのeSIMを使えば、料金を抑えられるほか、ハナセルのアメリカeSIMはアメリカ現地での国内通話やSMSが使い放題です。日本語でウェブサイトから申込みができるので、旅行前にぜひご検討ください。
また、アメリカの携帯電話料金の仕組みは日本とは異なる部分がたくさんあります。こちらの記事で解説していますので、合わせてご覧ください。
6-1.変圧器が不要な製品・必要なケースが多い製品
一般的に、以下のようなモバイル端末やバッテリーは世界中の電圧に対応していて、変圧器が不要な場合が多いといえます。
- ノートパソコン
- スマートフォン
- デジカメ
- モバイル用のバッテリー
一方で、次のような家電製品は対応電圧が狭く、しばしば海外の渡航先で変圧器が必要となります。
- ドライヤー
- ヘアアイロン
- 髭剃り
あくまで一般的な傾向なので、かならず渡航先に持ち込む家電製品・モバイル製品の対応電圧を確認しましょう。記載が見つからない場合は、念のため変圧器を準備するのが無難です。
7.変圧器の入手方法は?
アメリカの電圧に対応していない電化製品を使用する場合は、変圧器が必要です。変圧器を入手する方法としては、以下の2つの方法があります。
◯インターネットで購入する
手軽に購入したい場合は、インターネットでの購入がおすすめです。外出する必要がなく変圧器を入手できるため、ショッピングサイトを通じて購入する方が多くいます。
インターネットで購入する場合のメリットとして、豊富な種類から選べることが挙げられます。家電量販店では販売されていない、もしくは販売が終了したものであっても、インターネットであれば購入できることも少なくありません。
ただし、変圧器に関する知識がない場合は、無駄な買いものになってしまう場合もあります。
◯渡航前に家電量販店で購入する
変圧器を入手するもう1つの方法は、家電量販店で購入することです。名前が知れ渡っている家電量販店であれば、ほとんどのお店で変圧器は取り扱っています。家電量販店で購入する場合は、疑問点をお店の方に尋ねることができるため、変圧器の知識に不安を感じる方も安心して購入できます。
一方で、家電量販店での購入には、用意されている種類の数が少ないというデメリットもあります。
お店に置くことができる種類には限界があるため、自分が欲しいと思う変圧器が見当たらないケースもあるでしょう。
8.アメリカでスマホを使うなら海外SIMの契約ができる「Hanacell」がおすすめ
海外でスマホを使用する手段としては「国際ローミング」や「レンタルWi-Fi」などがあります。しかし、どちらの手段も料金が高くなる傾向にあるため、おすすめできる手段ではありません。
出張や旅行、語学留学などでアメリカに行くときは、海外SIMカードを利用する方がお得です。プリペイドSIMのように使用した分の料金が加算されることもないため、安心してスマホを利用できます。
8-1.短期プリペイドeSIMの取り扱いをスタート!
ハナセルでは2023年11月から短期プリペイドeSIMもご利用いただけるようになりました!
旅行日数(7日間、15日間、30日間)によってeSIMを選べます。
eSIMはSIMの差し替えが不要なので、ハナセルの公式サイトでお申込みいただいた後、すぐに利用開始いただけます。
ハナセルの短期プリペイドeSIMの特徴は以下の通りです。
- オンラインで申し込みして最短当日にサービスが使える
- SIMカードは使わないので紛失リスクがない
- 安心の日本語サポート
- Wi-Fiを持ち運ぶ必要がない
ハナセルの短期プリペイドeSIMの詳細や、対応機種の確認はこちらのページをご覧ください。
アメリカの短期プリペイドeSIMを買うならHanaCell 日本語カスタマーサポート付き
現在所持している携帯が使用できれば、初期費用もほとんどかからず簡単にサービスが利用できます。疑問点や気になる点がある場合は、まず問い合わせて疑問を解消してから、ハナセルのサービスを利用しましょう。
8-2.長期SIM・eSIMも選べる
長期のアメリカ旅行や留学、駐在、在住で海外SIMカードを契約する場合は、ハナセルの長期プランSIMがおすすめです。ハナセルの長期プランSIMは渡航前に日本で購入でき、購入から契約、解約まですべての手続きが日本語で可能です。
ハナセルの長期プランSIMカードの主な特徴を、以下にまとめました。
- 日米へ送料無料
- 手数料や州税などの追加料金不要
- 日本語でのサポート
- 全米の最安値1ヵ月9.99USドル〜のプランを用意
- プリペイドSIMカードではないため便利で安心
- 無料で解約が可能
- 1ヶ月以上の利用の場合、月額基本料が日割りに
- すべてのSIMカードの大きさに対応
上記のように、ハナセルには多くの特長があります。このような利用者にとって嬉しい特長があるため、ハナセルのサービスは多くの方から選ばれている状態です。
また、ハナセルでは2023年6月から長期プランにてeSIMもご利用いただけるようになりました!
eSIMはスマホに内蔵された本体と一体型のSIMのこと。
利用したいキャリアのeSIMの情報を書き換えれば、物理的なSIMカードが無くても新しいキャリアでのモバイル通信や通話といったサービスが利用できます。
ハナセルの長期プランeSIMの特徴は以下の通りです。
- オンラインで申し込みして最短当日にサービスが使える
- SIMカードは使わないので紛失リスクがない
- 複数回線が使えるので日本とアメリカのキャリアを切り替えて使える
- 物理SIMカードよりも安くハナセルが利用できる
ハナセルの長期プランeSIMの詳細や、対応機種の確認はこちらのページをご覧ください。
アメリカのeSIMを買うならHanaCell 日本語カスタマーサポート付き
eSIMのメリット・デメリットについては以下に詳しく解説しております。合わせてご覧ください。
まとめ
ここまで、アメリカにおけるコンセント事情に関して、日本のコンセント事情との違いや、利用時の注意点を解説しました。
日本とアメリカのコンセント事情は、大幅に異なるわけではありません。ただし、電圧は異なるため、すべての家電製品が日本にいるときと同じようには使えないことを認識しておきましょう。
アメリカでスマホを使用する場合は、海外SIMの契約がおすすめです。特にハナセルは、料金面からサポート面まで充実しています。アメリカに渡航予定がある方はハナセルの利用を検討してみましょう。