携帯電話通信可能なiPad mini登場。7.9インチスクリーンでAmazon、Googleと対抗?!

11月2日、iPad mini 登場しますねー。初めはWiFi onlyの端末のみ販売のようですが、11月末ごろには、携帯電話通信可能バージョンも販売予定みたいです。

iPad

 

個人的には、一番気になるが7.2mmの厚みです。iPad2も8.8mmなので、かなり薄いですが、更に薄いなんて!iPad2の半分の重さで、Amazon Kindle FireやGoogle Asus Nexus 7に体当たりってところでしょうか。

 

ナノSIMで販売されるこの商品、iPhone5と同様、CDMA版とGSM版と販売され、それぞれ通信技術やLTE周波数が異なります。SIMカードをせっかく挿入するのですから、通話・SMSも可能にしてほしかったですが、顔に当てるには少し大きめだし、その場合はマイクやアンプと言ったハード的機材が必要になってくるのでしょう。

ご注目いただきたいのは、LTEバンドです。

Model A1454 (AT&T/T-mobile USA)

  • GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
  • UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)
  • LTE (Bands 4 and 17)

Model A1455 (Sprint/Verizon)

  • CDMA EV-DO Rev. A and Rev. B (800, 1900, 2100 MHz)
  • GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz)
  • UMTS/HSPA+/DC-HSDPA (850, 900, 1900, 2100 MHz)
  • LTE (Bands 1, 3, 5, 13, 25)

日本では、NTT ドコモ、AU、ソフトバンクとも全てLTE Band1(2100MHz)を採用ですので、Model A1455 (Sprint/Verizon)版を利用することになります。E-mobileもBand3(1800MHz)採用ですので、同じバージョンを提供することになります。このバージョンをご利用の方は、アメリカでAT&TやT-mobileのSIMカードに差し替えてもLTEを拾うことができず、UMTS・GSM速度を利用することになりますので、ご注意いただきたいです。

この商品の導入、若干不思議に思えてしかたありませんが、やはり競合を意識したクリスマス戦略なんでしょうね。しかし、約200ドルほど高いアップル商品を市場の中から選ぶ人は、やはりアップル大ファンなのでしょう。このサイズ、私も気になります。

吉田店長の写真

監修者
ハナセル店長 吉田

モベルコミュニケーションズ取締役
アメリカ携帯電話業界に20年携わる専門家

小学生の頃に日本を離れた後、海外の大学に進学。海外携帯電話会社に入社し、現在も海外生活を続ける。
2007年、一時帰国の度に感動する日本品質のサービスを米国在住者にお届けしたいという想いから、日本人のためのアメリカ携帯サービス「HanaCell(ハナセル)」を立ち上げる。
コラムでは、一般の方にもわかりやすいアメリカ携帯電話に関する情報や、バイリンガルを活かしたアメリカ生活情報の発信・監修を行っている。

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コメント

  1. takashi より:

    アップルの製品は、アップル公式キャリアのSIM(MCCとMNCでチェック)でないと、ハード的に幾ら周波数が対応していてもLTEは使えないことは、9月21日のiPhone 5発売直後に数多くの人柱報告で判明しています。
    したがって、T-Mobile、ドコモ、E-MobileのSIMでは、iPhone 5もiPad Miniも、LTEは使えません。
    「iPhone 5/新iPadのLTE接続可否は、SIMのキャリア毎にも決められている、という説。」
    http://www.blogfromamerica.com/wp/?p=11358
    それに、T-MobileはまだLTEサービス開始していないですよ。T-Mobileがやっている”4G”は、HSPA+とDC-HSDPAでしょ。

  2. HanaCell 吉田 より:

    コメントいただきまして、ありがとうございます。

    あくまでもハードウェアと周波数について、投稿いたしました。コメントいただきました通り、他にも利用できない要素として、キャリア許可や制限がありますね。情報が不足していまして、失礼いたしました。

    T-mobile USAは、2013に4G LTEの導入を予定していますね。現状HSPA+1900MHzはかなり限られたエリアのようですね。T-mobileは、AT&T、Verizon、Sprintのように、iPhoneの販売は許可されていませんから、HSPA+1900MHzの導入でアンロックiPhoneユーザーを少しでも取り込む作戦ですね。

    日本ではiPhone5とiPad Miniは、ソフトバンクとAUのみが提供されますね。基本的には公式提供キャリアと契約をして利用する仕組みです。海外のアンロックアップル商品とソフトバンク・AU以外のSIMカードで利用できる方法もありますが、料金体系やLTE接続制限、データ速度制限など確認事項が多いですね。また、海外のSIMロック解除されたアップル商品では、ソフトバンク・AUのネットワークで利用できないよう制限がかかることもありますね。

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